bed & breakfast ichi
前回は予告編だった三崎でのこと、本編です!
泊まったお宿は「bed&breakfast ichi」さん。
古い空き家をオーナー夫婦である成相修さん(コロスケさん)、ゆみさんの仲間たちとリノベーションした宿で、一階にはカフェバーも併設しています。
ちょんまげ頭ではなかったですが、何故「コロスケ」さんなんでしょうかねぇ?
漁が栄えていた頃は漁師さん達が泊まる宿だったようで、船長さんが使う階段と、船員さんが使う階段が別にあるなんて話を聞いて、そういうストーリーのある物件っておもしろいなーと心が躍りました!
用意していただいたのは、komorebiというお部屋。
なんか...写真がイマイチ(-""-;)
実際は古い建具が入っていたり、もっと素敵なんですー。
タイルがかわいい洗面台。
モロッコみたい。
二段ベッドの部屋が一部屋ありましたが、もともとの天井をぶち抜いて天井が高くなっているので、二段ベッド特有のかがまなければならないストレスがありません。
大きなベッドが入っている部屋もあり、家族での滞在にはぴったりです。
もともとの梁や柱が残っていてなんだかアスレチックのよう。
それぞれに特徴がある部屋で、子供の頃に泊まったら心に残る宿になるはずです。
えっと、、肝心の外観の写真は撮り忘れましたf(^^;
ブログを書くという自覚が足りないので(笑)ちょくちょく写真を撮り忘れてしまいます。
洋食・和食が選べる朝食付きです。
私は和食を選択したのですが、
土鍋ご飯、味噌汁、エボダイの煮付け、里芋の煮っころがし、かぶの浅漬け、りんご、おいしいお茶といったメニューでご飯はおかわりできました^^
朝食の写真もないです、はい。
だって、もう食べることで頭が一杯だったので、、、。
とーってもおいしかったです\(^-^)/
一日目
まず一日目の朝は、三崎の朝市で寒さのあまり思わずカレーとモツ煮を食べて甘酒もいただいてしまう。
入口にあったということと、カレーのあのスパイシーな匂い、名物親父的なおじさんのセールストークに心をガシッと捕まれてしまいました。
そして野菜など物色した後、更に市場の建物の二階にある三崎食堂でまぐろ丼を完食。
やっぱりおいしかった!けど、スーパーお腹いっぱいでした。。
城ヶ島をうろうろした後、お昼頃に一度宿を訪ねました。
もちろんチェックイン前だったのですが、見どころを教えて頂きたくて!
土日しかやっていないみやがわベーグルさんや、宿周辺にあるドーナツやさん、古道具やさん、シェアオフィス?シェア工房?兼ショップmisaki factoryなど教えて頂きました。
みやがわベーグルさんはまだお正月休みで残念でしたが、宿周辺にも、おお?なんかおもしろそうかも、と思わせるお店がちょこちょこありましたよ!
misaki factoryさんの話では、空き家、空き店舗を開ける難しさは川越とも似たようなものがありました。
でも、こうやってシャッター開けた人が色んなところにいる!
おおおお!私もやらなきゃ!
あと、雀屋さんというカフェも素敵でしたよー!
カレーの良い匂いがしたけど、朝食べたので・・・次回いただきます。
あとから聞いた話ではオーナーさんがアウトドアコーディネーターだとか?
Tシャツや小物の販売もありました。
古道具屋さんも、開けてくれそうな空き家物件候補があるっぽいお話をされていたので、三崎はまだまだ面白くなりそうです!
そしてチェックイン。
お茶でおもてなしを頂き、建物の説明、他の客室まで見せて頂き、私のやる気がかなり刺激されました!
お風呂は地元の銭湯へ行きました。
洗い場がたくさんあって、お風呂も四種類くらいあり、ichiに泊まってますと言うと、おばちゃんに「あ、そうなの」と言われタオルのレンタルも無料でできます!
この日は午後から雨が降っていたし、お話もしたかったので宿で夕食をとることに。
ご夫婦ともに料理が好きで、お客様にも出してあげたい。
特に、ゲストハウスというと素泊まりが中心になりますが、周りに朝食を提供する場所がない場合朝ご飯がせつない感じになってしまうことがあります。
三崎にはバックパッカーはそんなに来ないし、どちらかというと家族連れや、ゆったり滞在したい人に来てほしいという想い、
そしてコロスケさんがメインに伝えたいと思っている(であろう)三浦半島の自然を案内するガイドツアーを行うということから、ゲストハウスではなくB&Bというスタイルにしたそうです。
実際、食事はどれもおいしかった!
結局またカレー食べてしまいましたf(^^;
そのうち生ビール出せるようにしたいとのこと、期待しています。
ichiができあがるまでのお話など、たくさん伺うことができました。
心に残ったのは、ここで何ができるか、ではなく、何もしなくていいんじゃないか、という言葉。
なにもしないって、現代においてとても贅沢なことですよね。
都会にあるような刺激的なモノ・コトは「ない」けれど、ボーッとできる場所が「ある」。
「ない」のか「ある」のかは、解釈次第ですね。
遠くに見える船の往来をただ眺めたり、
ここはちょっとした避難所かも知れません。
二日目 磯歩きガイドツアー
コロスケさんは子供の頃から三浦半島の自然に触れてこられて、環境保全や自然に関わる仕事をされてきたそうです。
三崎に来る人はマグロを食べてちょこっと観光して帰ってしまう。
だけど三浦半島には貴重な生態系の残る小網代の森やダイナミックな海岸、長い歴史の中で起きた大地の変化が見られる場所や、そこにいる色々な動物や植物など見てほしいものはたくさんある。
コロスケさんは、三崎に来た人にどういうものを見せたいのか、強くはっきりした想いを持っている方てした。
申し込んだのは3時間の磯歩きコースで「潮風トレイル」というそうです。
「関東ふれいあいの道」と看板がありましたが、道中に道しるべはほぼ皆無です。
海岸線沿いを歩くので、私のように海の知識がない人間はなかなか個人では歩けないと思います。
というか危険なので素人の一人歩きはやめてください。
潮の干満で通れない部分があったり、滑りやすかったり、落石の危険がある場所もありますから。
弥生時代の人が暮らしていた洞窟や、イソギクや八丈ススキなどの植物、アオジやイソヒヨドリなどたくさんの鳥類、ハゼなどの生き物が見られました。
また、地層の中に丸い跡が見えるのは貝などの化石だとか、この岩盤は関東大震災の時に隆起したなど、説明されないとわからないことがたくさんありました。
そして休憩時にはその場で淹れてくれたおいしいコーヒーと、お手製のだいだいの焼き菓子をいただき、なんとも幸せなひと時でした。
この海岸線のすぐ上の大地にはたくさんの畑が広がっていて、今の時期は大根で覆われていました。
農業が盛ん、それは素晴らしいことです。
けれど一方では、畑の土が海へ流れ出て富栄養化が進み、磯焼けという現象が起きています。
海藻が減り、小魚の住処が減ってしまうそうです。
そういうことも、コロスケさんに会わなければ気づくことはありませんでした。
途中、ビーチコーミングに夢中になったりしながら3時間の磯歩きは無事に楽しくゴールできました。
戦利品。
ゴール地点の剱崎灯台にはゆみさんが車で迎えに来てくれ、宿までの道中でコロスケさんが、
ここにひじきがいっぱい干してあったよ
とか
途中で雨が降ってきちゃって
とか、一生懸命ゆみさんに報告する姿に、我が子のように大事にしている文鳥が私の手から離れずにチュンチュン鳴いてる光景と重なり、思わずにんまりしてしまいましたo^^o
失礼な描写でしたら申し訳ありませんm(__)m
こんな素敵ご夫婦が誠心誠意営まれているお宿です。
私も次回は小網代の森へ行ってみたいと思っています。
機会があれば、「bed&breakfast ichi」へぜひ!
さー、ちゃぶだいブログがゲストハウス巡りの報告だけにならないように、私も頑張らにゃ!
この週末にはいい話が聞けそうなことがあるので、また報告いたします。
読んでいただきありがとうございます!