葛藤中のこと
どうも。
まだ30代半ばなのに、最近膝の痛みを感じ始めているエビスダニです。
早くもグルコサミンのお世話になってしまうのでしょうか。
その前にドモホルンリンクルのお世話になったほうがいいかも知れませんが。
さて、カフェの営業は始まったものの、宿泊の方は遅れをとってしまい今も準備の真っ最中。
やっと設備はだいたい整い(あ、極寒のシャワールーム用にヒーターを余らせている方がいましたら是非ご一報を!石油以外で)今日は予約問い合わせへの返信メールの文面を考えていました。
基本的なハウスルールはにっしーと相談しながら決めていってるのですが、今とても悩んでいるのが、お子様の宿泊についてなのです。
希望だけをいうなら、受け入れたい。
こんな、家みたいな宿に家族で泊まれたらいい思い出になると思う。
畳に布団で寝ることを新鮮に感じる現代の子供もいることでしょう。
しかし、ちゃぶだいは古い建物なので、音が響きます。
他のお客様の迷惑にならないだろうか・・・。
シャワーのみで湯舟はないし、建物内にはたくさんの段差がある。
階段も急だし、もし怪我をされても責任はとれません。
受け入れない決断をするのは簡単です。
子供が安全で快適に過ごすのには適さない建物なので、お子様の宿泊をお断りする理由はいくらでもあります。
だけど、受け入れたい。
どうしたら、子供がいる人もいない人も泊まれる宿にできるだろう。
建物内に危険な個所があることや、風呂の問題は事前にお知らせし、了承して頂いた上でのご利用であれば解決しそうだ。
一番の問題はやっぱり、子供は泣いたり暴れたりすること。
それは元気な証拠だから良いことだけど、「宿=寝る場所」という性質上、他のお客様が不快に感じる可能性は大いにある。
保護者の方に、消灯後の話し声や物音にご配慮くださいとお願いしても、ダメなときはダメだろう。
だって、子供が騒ぐのは仕方ないことだ。
けれどそれは、ドミトリーで同室の人の中に、すごいいびきの人がいて大変だったな、というのと同じようなことなのではないのか。
すごいいびきの人の宿泊を断ることはできない。
仕方ないことだから。
すごいいびきの人が許せるなら、子供の声も許せるのでは。
全ての大人が昔は子供で、色んな人に迷惑をかけながら大人になったのだ。
私も最近子持ちになったが、もともと特に子供好きな人間ではない。
嫌いではないけれど、子供と遊ぶのは得意ではないし、大人だけで酒を飲みながらおしゃべりするのが好きだった。
だから、ゲストハウスにも子供がいないほうが快適に感じることはよくわかる。
子供お断りの宿があること自体は良いと思っている。
上質な空間を維持するため、もしくはみんなが安心して過ごすために制限を設けるのは、その宿のブランディング戦略だったり、仕方のないことだったりするから。
だけど気がついたのは、赤ちゃんがいると、自分が楽しいと思える遊びができない。
当たり前かもしれないけど、夜遊びはできないし、子育てサロンみたいな場所は子供にとってはいいけれど、私はたいして面白くない(個人の感想です)。
映画なんて無理だし、新しい服を買ったところで赤ちゃんの吐き戻したミルクで汚れるのは明確だから買いもしない。
泊まりたい宿にも、泊まれない・・・。
産みたくて産んだのだから、自分のための娯楽を求めるのは贅沢なの?
自分の産んだ子のことはとても愛おしく思っているけれど、子供のこと以外の楽しみを求めるのは贅沢?
遊べなくなる覚悟持って産めよって意見もあると思うし、やっぱ我慢しなきゃねって納得してしまえそうな自分も、少し、ある。
葛藤、です。
子供がいるけれど、ちゃぶだいに泊まりたいと思う人を受け入れたい。
けれど、それを不快に思う人がいるかも知れない。
とりあえず、いまのところ出した答えは、受け入れる、です。
お子様連れのお客様には、もろもろの了承を頂くことと、音に関してできる限りのご配慮をお願いすること。
そして、お子様連れではないお客様にも、消灯まではお子様がラウンジで遊んでいたりする可能性があることを理解して頂きたいと思っています。
また、お子様に危険な行動があったり、明らかに迷惑な行為があったりした場合、私たちはお子様へ直接注意することがあるということを、宿泊前にお伝えすることにしました。
どちらの立場からもご理解を頂きたいのです。
これが成り立つかはやってみないとわかりません。
この課題については皆様それぞれの色々なご意見があると思います。
もし機会があれば、ご意見聞かせてください。
色々な立場の人が泊まれる宿にしたいです。
それって八方美人?
ブスを美人と呼ばせる手段のひとつではある。
よろしくお願い致します。