川越に"ゲストハウスちゃぶだい"つくります

ちゃぶだいの母・エビスダニが、小江戸川越でゲストハウス開業に挑戦~開業後のあれこれを書いています。一級建築士の田中さんと、番頭にっしーと、スタッフのみんなと一緒に頑張っているところ。

お待たせしました!

大公開!

全国のゲストハウスちゃぶだいファンの皆さん!お待たせいたしました!

私が初めてここを訪れたのは昨年の11/12、そこから地道に交渉を続けていた物件、ついに正式に契約がすみました!

長かったー長かったよ本当に。まちキャンからここまで。一年半くらい?

・・・じゃーーーん!!!

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あーー、もう、なんということでしょう!ここで宿ができるなんて!

素晴らしいでしょ?

この建物は二軒長屋になっていて、私たちが使えるのは左側部分になります。

築約100年ちょいくらい。

100年もの間ここに建って、周りの風景が移り変わっていっても今日までここに変わらずいてくれて、そんな建物と私たちが出会えて、本当に嬉しい。

中のしつらえも素晴らしく、使われている材料の贅沢さ、手の込んだ仕上げも見られます。

 

こちらは川越市三久保町という地区にあり、川越まつりの日には三久保町の山車が置かれ地域の人たちの集まる場所「会所」として一年に一度、解放されてきました。

私が川越に越してきて最初に住んだアパートはこの近くで、お祭りの日にここを覗いたことがありました。

すごくカッコいい建物なのに普段使われないなんてもったいないなぁと思っていましたが、会所になるような建物をまさか自分が借りられるなんて想像もしなかったのに!

そんなまさか!が起こるのですね。

 

きっかけは80%の荒木さんがこの建物の持ち主の親戚の方と知り合ったところから。(80%とちゃぶだいの関係はコチラを)

人の縁って奇跡を起こせるんだなぁ。

うっかり荒木教に入信してしまいそう!

 

そして私たちの事業を理解して下さり、貸すことを決断して下さった物件オーナー様には本当に感謝しています。

ご自身にとっても、まちの皆さんにとってもとても大事なこの場所を貸して下さるということはとても大変な決断だったことと思います。

私たちは愛と責任をもって、大事に大事に育てていこうと思います。

 

正式な契約前だったので公開はしませんでしたが、5月末に初めてのお掃除をしました。

家の中は色々な物が残っており、この日の夜は腰が痛くなりましたが、でもやっと動き出した感動とわくわくで一杯でした。

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その後も数回お掃除を行い、産廃屋さんに頼んでゴミの回収に来てもらい、少しずつすっきりとしていっています。

 

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しみじみと感じるのは、マンパワーのありがたさ!

一人の力が本当に大きい!

80%の荒木さん(↑写真左・私とアディダスかぶり)松ヶ角さん(右から2番目・探検隊)をはじめ、イベント会場提供と建築の面でお世話になっている水谷さん(↓写真中)も既にお手伝いにきてくださいました。

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これは6月初めのお掃除の日。

そして初めての紹介になるのが、大工仕事とワークショップをお願いする忍田さん(写真右)。

忍田さんはつみき設計施工社のメンバーで、これまで「ともにつくる」を理念に施主・

友人・近所の人、色んな人を巻き込んだリノベーションなどをされてきました。

それが今回のちゃぶだい案件にもピッタリだし、忍田さんは川越出身だし!

 

ちなみに私は今着られる服が少ないこともあり、作業時は毎回同じ服装になる予定です。

 

そしてそしてちゃぶだいニューカマーのきんちゃんです!(上の写真・探検隊の右)

きんちゃんは管理栄養士でありフードクリエーターであり、撮影用の料理を作ったりしている料理のプロです。

ちゃぶだいがオープンしたらきんちゃんプロデュースのおいしいものが食べられます。

最初のお掃除にもかけつけてくれました。

チームちゃぶだいに女子が加わったことが嬉しい。これから、頼りにしてるよー^^

 

お手伝い・ワークショップの募集

これから毎週土曜日、忍田さんのご指導の下、お掃除、解体、左官、断熱などのワークショップ、又はただのお手伝いを募集していきますので是非遊びに来てください(笑。

お手伝いは平日も大歓迎です\(^o^)/

というか切実にお願いしますm(__)m

とりあえず今週土曜日の30日は「お手伝い」の募集です。

もしいらして頂ける場合はちゃぶだいのFacebookページへメッセージを頂くか(https://www.facebook.com/chabudaikawagoe/)ブログにコメント下さいませ!

 

さあ、今年の川越まつりは10月20日、21日です。

その日ここが例年通り会所として開放されるのに合わせてお披露目会をできればと思っています。

毎日色々な人が泊まる場所というものに不安な気持ちを持つ方もいると思います。

中もぜーんぶ見てもらって、どんな人が運営しているのか見てもらえれば少しは安心して頂けるかと思います。

これから頑張って川越まつりにはオープンできるよう進めていきます。

この建物の素敵なところも少しづつ紹介していきますね!

そして現場はもう動いています!これまでにあったことも少しずつ報告していきます( ロ_ロ)ゞ

それではいよいよ動き出したゲストハウスちゃぶだい、サッカーW杯による寝不足が続くなか、コチラも目が離せなくなってきてますよ!

ちゃぶだいの歓喜を、くれぐれも渋谷のスクランブル交差点で表現しないように。←恥をかきます。

ではでは、よろしくお願い致します!!

 

 

西川越のススメ

丸くなっています〇

ここのところ体重が見事な右肩上がりで、すずのや店主の豪さんからは「丸くてころがっちゃいそう」と言われるほどに。

これはまずいということでウォーキングを始めました。

 

妊娠前のランニングコースだった川越水上公園へ行くコースが最近のお気に入りです。

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最近は平日の昼間にゆっくりと時間をかけて歩くことも多く、改めて西川越の魅力を感じ、ちゃぶだいからのピクニックを一日の過ごし方として提案するのもアリかな、と思い始めました。

 

水上公園は川越のまちの中心部より西側に位置していて、公共交通機関だとJR西川越駅から徒歩15分、と書いてあるけどもう少しかかる気もする・・・。

私の自宅はまちの中心部でも西側なのですが、歩いて片道40~50分程です。

なのでおススメは自転車。

 

まずは、ちゃぶだいで「ピクニックセット」を借りましょう。

その内容は

・クーラーボックス(もしくは保冷袋?)

・敷物

・割れないグラス

(・ウェットティッシュとかいる?余計なお世話?)

 

まちの中で、サンドイッチでもおにぎりでもお団子でも、好きなものを買いましょう。

 

自転車に乗って、川越角屋酒店を目指しましょう。

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長野の諏訪にあるReBuilding Center JAPANという古材が循環する世界を目指している素敵な人達と一緒に作ったカッコいい酒屋です。

 

ソムリエの資格を持った店主の長堀さんにワインを選んでもらうも良し、量り売り生ビールを買うも良し、それらをクーラーボックスにINしていざ水上公園へ。

ちなみに角屋さんでは本を借りてコーヒーも飲めるし、

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これから木曜日にはランチが始まるらしいし、ワインの飲み比べイベント等があったりするので、ここでしばらく過ごすのも良いと思います◎

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素敵なガラスの販売や、

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こだわり食材の販売もあります。
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水上公園は、まぁよくあるちょっと大きめの公園と言ってしまえばそれまでですが、、

大きな池があり、夏季はボートに乗れます。
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カモや亀やコイがたくさんいます。

バーベキューもできます。

月に何回かフリーマーケットもやっています。

季節の花を楽しめます。

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広い原っぱやアスレチックがあります。

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夏はプールが結構人気で、いつもはただの空き地が夏の週末だけ有料駐車場へ変身します。

 

そして、運がいいと「アコーディオンおじさん」に出会えます。

ベンチに座ってアコーディオンを弾いているおじさんなのですが、その生演奏を聴きながらぼーーっとするのはとても気持ちがいい!

うーん、動画があるんだけどここではあげられないみたい。

 

原っぱに敷物を広げて、読書とかヨガとかしながらスパークリングワインを飲む、なんていいと思うんですよねー。

 

そして私が一番好きなところは、堤防の向こう側なんです。

そこまで行く人は少ないのですが、とってもきれいな広葉樹の林の中を散歩できるのです。

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週末はランナーの姿も。

木の匂いがして夏も涼しいし、5月後半は桑の実食べ放題(笑。

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妊婦という身でありながら木の実を洗わずに食べるのはいかがなものかと思いつつも、自分の中の野生児を止めることができないのです。

 

また、今後の動きが楽しみなのが水上公園のすぐ近くにある最明寺です。

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ちゃぶだいイベントの第0卓に最明寺の副住職の方が参加してくださったのですが、その時のお話では宿坊を考えているのだそうで!

これまでもお寺でヨガ等のイベントも行っていますが、今後は写経や座禅の体験なんかもできるようになるのかな!?なんて期待しております。

 

どうでしょう、西川越。原っぱで酒を飲むだけならできる場所はたくさんあると思うけれど、森林浴もできて、素敵な酒屋さんに寄れて、川越のまちも楽しめて、ゲストハウスに泊まれる一日が池袋から30分そこそこで実現してしまうんですよ!

とはいえ、季節や天気に左右されるプランですし、2度目3度目の方(もしくは主に精神が疲れている方)が対象になっていくと思うのですけどね。

なので、ピクニックセットはひっそりと準備しておきます。

旅先では予定を詰めこみがちですが、こんな、時間を贅沢に使う休日って実は充実感得られる気がするんですよね。

普段都内でガツガツ働いてる人とかに提案したい。

まだ田中さんとにっしーにも提案していないんですけどね(笑。

 

ただ・・・一番の問題は自転車なんです。

川越には自転車シェアリングという仕組みがあり、主に中心部の12か所に借りたり返却できるポートがあります。

ポートからポートまで、一度の利用が40分以内なら何回乗っても一日200円で利用できるいいシステムなのですが、西川越にはポートがありません。

・・・作って!!誰か!!えらい人!!ポート作って!!!

中心部だけで終わる川越じゃないですよね??

どうぞお願い致します。(えらい人このブログ読まないか。。)

 

!注意事項!

お酒を飲む場合は自転車ではなくJR川越線を利用しましょう。

 

日本代表も愛する丸テーブル

昔の職場へ顔を出してきました。

愛する文鳥のカゴに敷く用に、おじさん方愛読のスポーツ新聞をもらってきてちょきちょきカットしていたら、こんな記事を見つけました。

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円卓の力ですよ!

ワイワイ楽しむのに最適なんですよ!

ちゃぶだい囲もうぜ!長谷部は来ないけど!

こんな風に丸テーブルがとりあげられてちょっと嬉しくまりました。

第3卓の報告

改めて肝に銘じたこと

まずこの前のイベントとは全く関係のない話なのですが。

先日、駅のトイレで順番待ちをしていた時のこと。

個室から「クソッ!誰だよ前に入った女!ざけんな!」とお怒りの声が聞こえてくるではありませんか。

何があったのやらと思っていると、個室から金髪・キツめのメイクの女性が出てきました。

「あぁ。目ぇ合わさないようにしよ。」と思っていると、再び個室から「クソッ!むっかつく!」と、またお怒りの声。

私はすっかり金髪女性が発した言葉だと納得していたのですが、彼女は全くの無実だったのですね。

人を見かけで判断してはいけないな、というお話でした。

ちなみに、怒っていた人がどんな人だったのか、トイレがどんな惨状だったのかはわかりませんでした。

「クソッ」が「糞」だったのかな。トイレはきれいに使いましょう。

 すんません最初にトイレの話で。

 

はい、本題

この流れで恐縮ですが、5月22日、ちゃぶだいとして4回目のイベントを開催しました。

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今回のゲストはコミュニティービルダーの柴田さん。

BETTARA STANDという、日本橋の駐車場で移動可能な動産・タイ二ーハウスやDIYで作る屋台などを利用したイベントスペース(3月で閉鎖)での活躍を経て、現在は4月に横浜日ノ出町の高架下に誕生したタイニーハウスを利用した宿泊施設、Tinys Yokohama Hinodechoを運営されております。

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そもそも「コミュニティービルダー」とは・・・?

「ヒトをつなげ、コトを作り続ける人」、、なんか、かっこいー。

柴田さんは年間200本ものイベントを作ってきたそうです。

ひょえー!!200!!

極度の寂しがり屋で、人に会いたい気持ちが強いのでこの仕事に向いているとのことですがそれにしてもすごい数字。

しかし全てを自分だけで作り上げるわけではなく、他の人に相談したり一緒に作ったりしていて、それがまた大事なことでもあるそうです。

もちろんたくさんの苦労話もあり、きりたんぽを200食(だったかな?)作ったときはしんどかったし、もうやりたくないとか笑、映画上映イベントに全く参加者が集まらなかったときは120人くらいに直接メールを送ったりとか。

また、ナポリタン食べ比べイベントで初めて0人!を叩き出してしまった後でもその悔しさをバネに、「ナポリタンを撮る」オシャレなファニチャーショップでおいしく撮る、そして食べるというイベントで見事満員御礼のリベンジを果たすなどのお話もありました。

 

BETTARA STANDのコンセプトは、日本橋東海道の起点ということから「はじまりの場所」「多様性」そして「共有」。

本当に多種多様なイベントが満載です。

BETTARA STANDがオープンしたばかりのころ、お客さんが来てもモノを買って終わりでコミュニケーションがなさすぎることに疑問を持ち、たくさんのイベントを開催する場所になっていったのだそうです。

柴田さんがイベントを作るときに心がけていることが「企画」×「〇〇」(アイディア)。

日常の中で降りてくるコンテンツ達をどう掛け算するか考えるのだそう。

和菓子店「彩乃菓」店主の小島さんから「イベントの集客に悩んでいる」という発言があったときに「和菓子」と何かまったく違うことを掛け算してみるといいかも、というアドバイスもありました。

 

印象的だったのが、観光が関係に変わっていけばいいということ。

モノや風景を見る観光ではなく、そこに暮らす人たちとの関係へ。

それこそ、何度でも来る理由になりますもんね!

 

今回のイベントでは初めての参加者が多く、嬉しかった!!

参加者数もビールの数も過去最高で椅子もギリギリ。

ここに集まってくれたこの方々、これもまたコミュニティーと呼んでいいのですよね?

私たちの仕事は、このコミュニティーをイキがいいままどう継続していけるか。

そして川越にすでにある他のコミュニティーやこれからできてくるコミュニティーと少しずつ重なりをもっていければ、暮らしがより豊かになっていくのかな。

イベントを重ねて感じ始めたのが、私の仕事は黒子のようなものなのでは?ということ。

来てくれた人全員と挨拶をすることは心がけているけれど、あとはみんな放っておいても勝手に楽しくやるものです笑。

私は、いかにその空間を心地よいものにできるかを考えて動くべきなのかな、と。

ちゃぶだいが始まってからも、私の名前とか、私が女将とかは覚えてもらえなくても、「ちゃぶだい、なーんか居心地よかったなー」って、その「なーんか」が何だかわからないくらいに自然に居心地の良い空間を作れたらってね。

私は、寂しがり屋でもなくたくさんのこともできないので、ちゃぶだいを応援してくれる皆さんへ全力を注ぎますよ!

love you guys!!

・・・あ!場所を提供して下さった水谷意匠一級建築士事務所の水谷さん!毎度ありがとうございます!!

山形なのに岩手?

母から「山形村へ行こう」と提案され、てっきり山形県だと思い込んでいたのですが、よくよく調べてみるとそこは岩手県山形村でした。(現在は「あまちゃん」の舞台の久慈市と合併し、久慈市山形町に)

 

そもそもは、ゲストハウスちゃぶだいがオープンする前にあまり旅行をしたことがない母と旅行に行きたいと思ったのが始まり。

弟がニューヨークに住んでいるのでそこへ母を連れて行こうと思っていたのですが、私が妊娠したことによりニューヨークは中止に・・・(往復航空券代は戻らず!!)。

 

電車で行ける場所を検討していたとき、母が山形村の特産である短角牛の山上げツアーを見つけ参加することになりました。

 

先に断っておくと、今回のブログはゲストハウスの話ではなく「牛」の話になりそうです。

私は所得の関係上牛肉を買うことはほとんどありませんが、牛が肉になるまでのこと、知らなかったことがたくさんあったので伝えたいと思いました。

 

短角牛のはなし。

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そもそも「和牛」とは、黒毛和牛、褐毛和種日本短角種無角和種の4種のみで、その中でも95%は黒毛和牛だそう。霜降り系のヤツですね。

「国産牛」は、オスで生まれたホルスタインや交雑種を指すそうです。

今回見に行った短角牛は岩手・青森・秋田・北海道を中心に飼育されている牛で、今の時期から放牧され冬は里の牛舎で過ごす飼育方式が一般的です。

私が訪ねた牧場は60ヘクタールに60組の母子の牛と1頭の優秀な種牛が放たれ、放牧期間で自然交配を行います。(黒毛和牛はほぼ100%人工授精)

 

面白いのは、オスにとってハーレムかと思いきやメスたちは「ソノとき」しかオスと仲良くしたがらずオスは結構孤独なのだとか。

しかも、なかなか種がつかないと交代させられることもあり、放牧時1トンほどある体重は里へ下りる頃には800キロくらいまで減るそうで、かなりの過酷労働なのだと想像できますね。精神的プレッシャーもあるのでしょうか(;^_^

 

今回はまさに放牧される瞬間を間近で見ることができ、牛たちが嬉しそうに走っていく姿がとても印象的でした。

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子牛がはしゃぐのはわかる気がしますが、母牛も走り回ってしまい放牧からしばらくは母子がバラバラ笑。

落ち着いてくると、母が子を呼ぶ声がたくさん聞こえてきました。

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牛たちは群れて行動しているように見えましたが、その中でもやっぱり「ボス」がいます。

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そして一度勝負がつくと二度と歯向かわないオスに対し、メスは何度もねちっこく挑戦することがあるそうです。メスのほうが根に持つタイプなんだね、、人間と似てる?

ちなみに山形村では短角牛の闘牛も行われていますが、オスが同じ相手と何度も対戦できるように必ず引き分けで終わらせるのだとか。

子牛のじゃれあいを見て去勢する前に闘牛にする牛を選別し、山形村で優秀だった牛は新潟や沖縄へ買われていくそうです。

 

夏の間、広い牧場を思いっきり駆け回った子牛は冬に牛舎で肥育され22~25ヶ月で出荷されます。

母牛は2月~3月頃に出産し、夏に再び放牧されます。

 

夜には生産者も交えてのBBQでしたが(BBQでビールが飲めないなんて!)サシが少ない赤身のお肉で脂も臭くなく、もうそこまでジューシー肉汁を求めない年齢になった私的にはとってもおいしかった!
ほとんどがひき肉になってしまう経産牛のお肉も柔らかくて、このまま流通させても十分だと思うけれど、どうしても脂身が黄色っぽくなってしまい鮮度が落ちていると勘違いされてしまうとのこと。なんか、そういうのってうまく伝えられないんですかねぇ。

また、この日出会った生産者の方々は畜産業の飼料自給率が国全体で約25%といわれる中、国産飼料のみで飼育しています。

それを可能にするために遊休耕作地をデントコーン畑にしたり、また、福島の原発事故に伴う除染作業があったりと色々な挑戦や苦労をされていますが、それを乗り越えてしまう高い志しを持った方々でその姿勢がまたカッコいい。

これからも続けてほしい!けれどそんなにたくさんは買えないから、ちょっと畑違いだけどせめてここで伝えるくらいのことができればと思ったのです。

とはいえ、なかなか見かけないお肉だと思うので、せめて私たちの食の見えないところで起きていること、頑張っている人がいることを心の片隅にとどめていただけたらいいなと思っています。

 

会いたい人がいるということ。

同じツアーに参加した人の中で何年も前から続けて参加している人が何人かいらっしゃいました。

中には50回以上山形村を訪れているという方も!

そこには山菜が取れる、短角牛を応援したい、大自然に触れたいなど色々な理由があるのでしょうが、皆さんに共通していたのは会いたい人がいることだと思いました。

生産者、役場の方、農協の方、みなさんとても暖かく迎えてくれました。

そしてみなさんそれぞれの立場で自分の仕事やこの地域に対して誇りと愛を持っていることがよく伝わりました。

きっとそういうことに共感してついつい何度も足を運びたくなってしまうのだろうなぁと感じました。

何度も訪れたくなる場所にするための大きなヒントを得た気がします。

 

さぁ、ちょっと話がズレた回になりましたがここまで読んでくださった方、ありがとうございました。

 

肝心のゲストハウスの進行状況はというと、スローリーではありますが一歩一歩オープンに向けて動いています。

来月こそは大きなお知らせができるかな!

どうぞよろしくお願い致します!(^^)!

思い出したこと。

引っ越し以来、我が家の収納という収納の中身は減ることがなく後から後から詰め込まれる一方でした。

かつては必要なもの全てがバックパック一つに詰め込まれていたのいうのに、なんというありさま!!

このままでは赤ちゃんのものを置く場所がないじゃないか!

それにアンタはもっとシンプルな暮らしが好きなんじゃぁないのか?

というわけで、自分のモノ達を見直してみることに。

 

ここ何年も着ていない服、ゴムののびきったパンツ、もはや何が入っているか思い出せない箱。。

こんなモノ達を何年も抱えていたなんて。。

一度は私の一部だったモノ達に合掌をし、ゴミ袋へブチこんでいきます。

 

押入れの奥地へ奥地へと進んでいくと懐かしいものが出てきました。

 

学生時代に撮りまくっていた写真。

 

そういえば、山ほどあったプリントは一度処分したけれど、気に入っている数枚は手元に残していたんだった。

フィルムで写真を習う最後の世代だった私たち。

私はモノクロを好んで使っていて、東京の下町と呼ばれる場所や商店街のあるまちをとにかく歩きたおしていました。

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商店もまばらにしか存在しない山の中で育った私には商店街はとても楽しい場所でした。

 

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お祭りの雰囲気にわくわくしたり、小さな神社のささやかなお正月の風景に心が穏やかになっていったのを覚えています。

 

ちょっと懐かしい風景のなかで色々な人の営みが今も続いている、そういうところに惹かれてフィルムを何本も使ったものです。

 

海外へ行くようになっても、私が好んで撮るものはまちの中に人がいる、なんてこともないスナップでした。

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思い起こせば昔から、私は色々な日常に惹かれていたのだなぁ。

ホームランとなるボールがバットに当たった瞬間の写真でも、すらっと美人なデルモがポーズをとるスタジオ撮影でもなく、どこにでもころがっていそうな日々の風景を撮ることに夢中になっていた頃を思い出しました。

 

旅をするようになってからもその傾向は同じで、そんな中で心に残るのは出会った人のことでした。

展望台からの眺めよりそこでピクニックをしていた家族がコロッケをくれたこと、日本より物価が安いからと泊まってみた高級ホテルより屋台で出会ったおばちゃんが招いてくれた決して裕福ではない自宅。

 

「日常」と「人」。

私が心動かされてきたこと。

川越を私の日常にしたくて越してきた。

そんな私が見せたい川越は?

改めて考えるいいきっかけの大掃除となりました。(掃除はまだ続く…)

 

 

あっ、そうそう、ゲストハウスちゃぶだいの飲食部門に救世主現る!

きちんと決まったらまた紹介しますね♪

あとは飲食のアルバイトさんと宿泊のヘルパーさんを募集する可能性があります。

興味のある方がいらっしゃいましたら考えておいてネ(^_-)-☆

イベントの報告と告知

どうも、妊娠7ヶ月に入り、くしゃみ時の尿漏れに悩まされ始めたエビスダニです。

 

さて、とりあえずこの前のイベントのご報告を!

 
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24日、3回目のイベントをすっかりお馴染みとなった水谷意匠一級建築士事務所で行いました。

テーマは「旅先としての川越 その魅力は!?活かし方は!?」ということで、ゲストをお願いしたのは高橋由美子さん。

世界一周クルーズを運営するNGOピースボートの元職員で、世界各国の様々なツアーを企画運営してきたキャリアを持った方です。

私が乗船した12~13年前には通訳スタッフとして乗船されていたのをよく覚えています。

なぜ覚えているかって、ゆみさん、その時坊主だったから!船のチャリティー企画で坊主になったらしいのですが。

 

ちゃぶだいの紹介、参加者の他己紹介(これがけっこう毎回おもしろい)を経てゆみさんのお話へ。


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アメリカで先生をしていた時から始まり、ピースボートの通訳スタッフからのツアー企画、現地添乗員としてのお仕事の話、特徴のあるツアーの紹介がいくつかありました。

ケニアの学校を訪ねたもの、マサイ族の青年とフラフープでコミュニケーションをとっている写真、チリのスラム街で壁画アートを楽しんでいるものやアマゾンの原住民の吹矢をツアーに入れてもみんなができるものかどうかゆみさんが試している写真(笑)。

ドイツでは廃炉になった原子力発電所を、廃炉になってからも雇用を生める場所に生まれ変わらせたテーマパークも紹介して頂きました。

 

そして葛藤。

とても素敵な場所を見つけて、みんなを連れていきたいと思う気持ちと秘密にしておきたい気持ち。ツアーにしたら秘密の場所じゃなくなってしまう。

これは例えば私たちがこれからちゃぶだいのお客様に地元の人しか行かないようなお店を紹介し続けたとき、果たしてそこはいつまで地元の人しか行かないようなお店でいられるのか、それがお店側にとって本当にいいことなのか、という疑問にもつながります。

また、ツアーを行うことによりお金が手に入り、普段はTシャツ短パンで過ごしているアマゾンの原住民も、ツアーの時だけ腰巻をしたり、マサイ族も携帯を隠して急にジャンプしだしたり、「それらしく見せる」ようになってしまい結局彼らの本来の生活とは違う姿に出会うことになってしまう。

そしてそれは川越でも起き始めているのでは、という意見も出されました。

川越を「川越らしく」見せようとしすぎているのではないか。

 

それから、2つに分かれて参加者の皆さんと実現可能かは考えずにどんなツアーができるか妄想してみました。

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ゆみさんからは、そこにしかないもの、そのツアーに参加しなければ体験できないこと、というアドバイスがあり、それを踏まえると妄想とはいえなかなか難しい。

結果、面白かったのは、一方のチームは朝のツアーを考え、もう一方は夜のツアーを考えたこと。20分くらいで考えたものなので内容はまだまだですが、改めて何ができるかみんなで考えるのは楽しい時間でした。

 

私がふとこの夜に思ったのは、夜の観光がないと言われますが、観光がないからこそ夜と朝には素顔の川越が見られるのではないでしょうか。

私は無理して夜にまで観光を作らなくてもいいのではないかな、と実は思っています。

お客さんが入ってくるなりみんなに向かって挨拶する銭湯であっっつい湯につかり、地元の人が好きで行くような呑み屋でその雰囲気に浸り、人気のない滑走路のような一番街を歩いてちゃぶだいに帰って来る。

そこでまた少しの程よい距離の交流があり、いい気分で寝て、朝には氷川神社をお参り、コーヒーとコッペパンの朝食をとってからまだ「川越らしい」川越になる前の準備体操をしている街を歩く。パンを買って川沿いを歩くのも気持ちいいし、なんだかそういう「ちょっと余裕のある休日」みたいな過ごし方っていいんじゃないかなーってね。

 

この日とても嬉しかったのは、ありがたいことでもあるのですが、参加者が知り合いだらけになっていく中このブログを見て参加してくれた初めましての方がいらして、楽しんでくれたこと。

色々な人が来てくれるのはやっぱりうれしいことです^^

ブログはとても難しくて、ちょっと恥ずかしいものですが、続けていればいいこともありますね。

 

次のイベント

次のイベントももう決定しています!!

ちゃぶだいイベント 第3卓 「川越にイキの良いコミュニティをつくろう!!」

と題して、5月22日の19時半~開催します。

ゲストにお迎えするのはコミュニティービルダーの柴田さん。

日本橋では移動可能な動産・タイ二ーハウスやDIYで作る屋台などを利用した期間限定(暫定利用)イベントスペース BETTARA STANDを、現在は横浜日ノ出町の高架下に誕生したTinys Yokohama Hinodechoを運営されている方です。

コミュニティービルダーっていったいどんなお仕事なんだろう??

私もわからないことだらけで、とても楽しみにしています。

少しでも興味があれば、ご参加お待ちしています!!

また、Facebookをやっていないけれど参加したい方がいらっしゃいましたら、このブログにコメントを下されば対処します^^

よろしくお願い致します\(^o^)/

私が福井に行ったワケ

福井に行ってきました。
駅前にも恐竜がいるんですねぇ!

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今回の目的は、ゲストハウスSAMMIE'Sのおかみさんの咲子さんに会いに行くことです。
SAMMIE'Sは、ちゃぶだい計画が始まってからずっと色んな人から勧められて行きたかったゲストハウス。
でも、福井って近くて遠いっていう感じしません?ねぇ、首都圏にお住まいの皆様?
なんだかんだでようやく、念願叶いの福井旅です。

 

さて、咲子さんは福井駅から徒歩5分の場所にある古民家を購入し、DIYでゲストハウスへと整備してオープンさせています。

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暗い・・・f(^^; なぜ夜撮ったんだ。
いまだ未完成の部分もあったりですが、館内は手作りの暖かさがあふれていてとても愛らしい。

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情報もたくさん。
なんだか幸せな気持ちになってくるのはきっと、内装デザイン云々よりも(もちろん内装も素敵なのだけれど)咲子さんがこの建物に愛を込めて試行錯誤した跡がみえるからかも知れない。

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嬉しいことに到着した日、咲子さんともうすぐ一歳になる娘さんのちぃちゃんとランチをご一緒できることに(=^ェ^=)!
ゲストハウスをオープンさせてまもない頃に現れた現在のご主人との馴初め話も聞いたり♡

 

そして今回私が一番聞きたかったことは、お子さんを抱えてどうやってゲストハウスを切り盛りしているのかということ。
なぜって?
実は、、、エビスダニ、こどもができました。
はい!わかってます皆さんの言いたいこと!
「このタイミングで!?」「おかみ業どーすんの!?」
まさに私が思ったことです。
青少年たちよ、明るい家族計画に油断は禁物だゾ!
さぁどーしよー!ですよ。
こどもがいる生活なんて全然わからないんですもん。
最初は、赤子を背負って掃除機だってかけられるし、おっぱいあげながらチェックインだってやってやるって思ったけど、実際どこまでできるかわからないし「やっぱりできませんでした」っていうのは迷惑極まりないことでしょう。
もうこれは、やってる人に聞いた方が早い!ということで福井にやって来た訳です。

 

咲子さんは、かなちゃんというスタッフ一人と、ヘルパーさんに手伝ってもらっているそう。かなちゃんがまた、咲子さんのかゆいところに手が届くというような、とってもいい関係なんですよね。
私にもかなちゃんが必要だわ(笑)。

何も予定通りに進まない、睡眠も満足に取れない中で、スキマ時間をうまく使うことや、生活のなかでの工夫、パートナーの協力、周りとの関わりかたから出産・育児のこと、ゆっくりお話を聞くことができました。
また、私の状況や気持ちも聞いてもらうことができました。

 

とても印象的だったのが、出発する日の朝、一緒に泊まっていた日本人男性、イタリア人女性、アメリカ人女性と私と咲子さんとかなちゃん、みんなでちぃちゃんを囲んで、笑って、そこは幸せな空気でいっぱいだったこと。
言葉が通じるかなんて問題じゃなかった。
それを見て、とても前向きな気持ちになることができました。
もちろん毎日ご機嫌じゃないだろうし、私のこどもがめちゃくちゃ人見知りとか、めちゃくちゃ暴れん坊な可能性だってあるけれど。

 

咲子さんが「赤ちゃん楽しみ」って言ってくれたこともとても嬉しかった。
やっぱりどこかで素直に喜びたいのにうしろめたいような気持ちもあったんだと思う。まぁ今までに色々なことがあり普通に再婚して家族をつくるなんて、とても自分に許されることではない気がしていました。

だから素直に喜ぶことが難しかったけれど(このタイミングのこともあり)それはお腹にいるこには関係のないこと。

今は、このお腹の中で一生懸命生きている命が愛おしく、これからの人生を楽しみに思っています。

 

SAMMIE'Sを去る朝、見えなくなるまで手を振ってもらった後、前を向いた私はびっくりするほど涙でいっぱいでした。
自分で思っていたよりも私は不安だったみたい。

本当に行ってよかった。

わざわざ時間を割いてくださった咲子さんへ、感謝の気持ちでいっぱいです。

 

結果として何かが解決した訳ではなくただ、大変そうだけどなんとかなりそうだというイメージができるようになった。それで充分。

 

というわけで、オープン直後エビスダニはいないかも知れません。
でももしかしたら今はまだお腹にいる男の子と一緒にいるかもしれません。
私の100%でちゃぶだいをやりたかったけれど、100%ではできなくなってしまいました。

なかなか行き届かない部分も出てきてしまうかもしれません。
だけど、どうにかこうにか試行錯誤しながら、私らしく、ゲストハウスちゃぶだいをこどもを育てるように愛を込めて育てていきたいと思います。
どうぞよろしくお願い致します!

 

物件公開の日も近い!?

来月は、いままで秘密にしていた物件のこと、そしてお掃除のお手伝い募集などの動きも出てくると思います!

お見逃しなく~!