川越に"ゲストハウスちゃぶだい"つくります

ちゃぶだいの母・エビスダニが、小江戸川越でゲストハウス開業に挑戦~開業後のあれこれを書いています。一級建築士の田中さんと、番頭にっしーと、スタッフのみんなと一緒に頑張っているところ。

ちゃぶだいのようす。

ゲストハウスちゃぶだいについて。

ちゃぶだいってどんなところなのか、どんな工事をしているのか、ちょこっと紹介しようと思います。


立地は、観光の中心部から近いものの、ちゃぶだい前の通りは観光客はほとんど通りません。
近所の人と、県道へ抜けていく車と、公民館へ向かう人と、川越高校の生徒はよく通ります。
そして外観はこんなかんじ!
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これ、すごいっしょ。
外観はほとんど変える予定はありません。
看板や照明がついたりするくらいかと。

 

中に入るとまず目に入るのがこの立派な箱階段。

入口からすぐのフロアにあります。
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とっても素敵な階段なのですが、すごく急で!二階へ上がるだけで動悸・息切れ・救心救心。
そして降りてきたところに壁がありどん詰まり状態。

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残念ですが、避難の観点からみても階段としての利用ができません。
箱階段自体はこのまま維持しますが、上は塞いで別の場所に階段をかけ替えます。

 

その箱階段の向かいにあるのが、電話ボックスです。
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もう電話はないのだけど、こんなの初めて見ました。
造りもとても凝っていて、今みたいな機械がない時代でここまでの仕上げをするなんて、、

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大工さんの技も素晴らしいものです。
ここをちゃぶだいではどう利用するか、、まだわかりませんがお楽しみに!

 

箱階段と電話ボックスがあるフロアまでがカフェスペースとなり、宿泊者以外の方も利用できる場所になります。
入ってすぐの土間にもともとあった小上がり?は解体して、床材はキレイにしてカフェスペースのフロアへ再利用します。
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土間にはキッチンが入ります。
キッチンがオープンな為、カフェの床は畳ではなく板の間でないと保健所の許可が下りないのだとか。

 

カフェスペースの奥には、宿泊者のラウンジを作ります。

もともとはこんな部屋。
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今はこんな感じ。
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IHのミニキッチンや冷蔵庫もこの辺に。
ここでちゃぶだいを囲んでまったりする光景が見られるはず。
古い畳を外して、床に透湿・防湿シートを貼り、断熱材を入れます。
ここは新しい畳を入れます。

 

ラウンジの隣はMIXドミトリー。

ビフォー。でもけっこう掃除した後のビフォー。
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先日のワークショップで参加者の方々に断熱材を入れてもらい、こんな感じに。
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新しく作っているラウンジとの壁の中には、古い畳をホウ酸消毒してぴったりに切って詰めていきます。
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防音や断熱の効果があるのだそうです。調湿効果もありそうですね!

この部屋はベッドを置いたりスーツケースを転がしたりすることを考えて、板の間にすることになりました。
床の材は、埼玉西部で植林され、昔から建材として使われている西川材を使うことにしました。
ここには二段ベッドを4台置き、明り取りの小窓をどこかに開けたいと思っています。
現在はこの重厚な金庫様が部屋の奥に鎮座しています。

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とても重い。(中はカラ)

 

二階は客室を二部屋作っています。

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布団で寝る2~3人の個室と、2段ベッド2台の女性用ドミトリー。
女性ドミトリーは4人までのグループで貸し切り利用も有り◎
天井を落として、梁を磨いて、断熱材も入れました。
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天井裏は100年分のものすごいホコリで、大工の忍田さんが黒人になるくらい大変でした。
和室は天井を塞がず梁が見える仕様になります。
ドミトリーには丸窓があり、田中さん的にはちゃぶだいで一番のインスタ映えスポット。

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そういや、ちゃぶだいもついにインスタ始めました。インスタ勉強しなきゃ。
テラスっぽい部分もあり、この部屋は面白くなりそうです。
同じく、新しく作る壁の中には古い畳を入れていきます。
二階にもトイレを一つ設置します。

 

そして、表からは見えない隠れた裏庭があります。
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立派なお稲荷さんや、池や東屋があります。
小屋も二つあります。
小屋の利用については、、まだナイショ。とっても素敵な計画が進行中だよ!
今はゴミ置き場になってしまっている東屋にはウッドデッキを作りたい。
今は残土置き場になってしまっている庭の奥側はちょっとした畑にしたい。
ヘドロ状態だった池の再生プロジェクト実行中。失敗するとにっしーに埋められます。

 

なかなか庭まで手が回らないちゃぶだいにとって救世主の峯岸さんを紹介します。

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現在は都内でランドスケープの仕事をされていて、オーストラリアやシンガポールでも働いていた経験を持つ庭のプロです。
実はこの峯岸さんは一家でちゃぶだいを応援して頂いていて、この物件までたどり着いたのも峯岸さん一家のお陰なのです。
峯岸家なくして今のちゃぶだいはありません。
ご主人と奥様には町内会長を紹介して頂いたり、飲み物の差し入れを頂いたり、長男の栄太朗さんは頻繁に顔を出してお手伝いもして下さっています。
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そして次男の秀樹さんには、庭部長としてちゃぶだいの庭改造を担当してもらっています。
最近たまたま手伝いに来た若者がそのまま峯岸さんの弟子のように庭を頑張ってくれています。

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色んな得意分野を持つ人が集まって着々とできていくちゃぶだい。
ここは「誰か」の宿ではなくて、関わってくれたたくさんの人が「自分の」宿と思えるような場所になっていく気がしています。

 

とうとう臨月に入り、我が子に尿道を圧迫され思うようにおしっこが出ないストレスを抱えながら、もはやここに「いる」ことしかできなくなったエビスダニですが、とにかく日々皆さんへ感謝しています。
これから出産で私は一時消えますが、いなくても全然大丈夫で、私が勝手にさみしいだけなんだろうなと思います。

 

関わってくれた皆さん、これから関わってくれる皆さん、陰から応援してくれている皆さん、これからもゲストハウスちゃぶだいをよろしくお願い致します(^.^)/~~~