川越に"ゲストハウスちゃぶだい"つくります

ちゃぶだいの母・エビスダニが、小江戸川越でゲストハウス開業に挑戦~開業後のあれこれを書いています。一級建築士の田中さんと、番頭にっしーと、スタッフのみんなと一緒に頑張っているところ。

外の人?中の人?

ご無沙汰してしまいましたーf(^^;

 

ゲストハウスちゃぶだい、あきらめてないですよ!

イロイロ、細々とでも着実に動いていってます。

 

先日は川越の蔵の会というNPOの方とお話できる機会がありました。

蔵の会は私が生まれた頃から川越の蔵の保存活動をされています。

その活動内容なども聞くことができてとても嬉しかったのですが、特に心に残ったのは、よそ者が川越のまちづくり等に関わってくることに対して嫌悪感のようなものはないのかという問に、好きならいいんですよ、とおっしゃっていたこと。

 

最近、私は「地元の人間」なのか、「よそ者」なのか、「移住者」なのかとか、「地元の人間」と「移住者」の境はどこなんだろう、とか考えていました。

結局、考え方の違いでどれにも当てはまるんですよね。

でも、「好きならいい」!

大切なのは、地域と向き合ってこちらから歩み寄ることを忘れず続けていくこと、ですかね。ってか、それしかできない。

 

そんなことをもやっと考えながらゴールデンウィーク福島県喜多方市山都町へ行ってきました。


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毎年恒例、といってもまだ3回目の参加なのですが、「堰さらい」という活動に参加するためです。

 

山都町の本木、早稲谷という地区の田んぼに水を入れるための「堰」と呼ばれる水路の掃除のボランティアです。

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この堰の上流には民家がないので生活排水や農薬が一切混ざらない水が流れ、山椒魚やアブラハヤなどの生き物もたくさん見られました。

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今年で堰ができて270年!

すごくないですか?

そんな長い長い間、この時期になると人足といって、農家さんたちが冬にたまった落ち葉や木の枝、土砂や倒木を手仕事で片づけて水が流れるようにし、修繕などもしながら守ってきました。

 

しかし、だんだんと農家さんも減ってしまい困っていたところを、埼玉の小川町で有機農業を学び、山都に移住した浅見さんが中心となり、ボランティアを頼むことを始めました。

始める前は、外の人に頼むのは賃金を払うという認識があったり、ボランティアを頼んでもちゃんと働いてくれるのかという心配があったりしたけれど、信用できる人から声をかけていって今年で18回目、43人が参加する活動になっています。

 

今は地元の人もみんながみんなではないかも知れませんが、ボランティアを快く受け入れてくれていて、作業中も気さくに昔のことや地域のことを聞くことができます。

 

私も父を介して浅見さんとご縁があり、2011年、震災の年に初めて山都を訪れました。

 

私から見れば、ここにいる移住者の方々は地元の歴史も文化もすごく学ばれていて地元の為になる活動をされているし、地元からちゃんと必要とされていて、すごくいい関係が築けている。

 

けれど、移住して20数年になる、この活動でも中心になっている一人の方は、「いつまでたっても地元の人間にはなれない」とおっしゃっていました。

 

消防団に入ったり、選挙に立候補したり、耕作放棄地を再び開墾させてオーナー制度を導入したり、イベントの運営管理、農業団体の設立、まだまだたくさんのことをやってきている方々でも!

 

もう、「地元の人間」とか「移住者」とか、呼び方は悩んでも仕方ないこと。

そこで悩むのはやめます。

ただただ、川越を学び、自分にできることを頑張るまでですね。

 

美しい里山に癒され、美味しい山菜料理と地酒に酔いながら、そんなことを思った連休でした。

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雪で冷やされるビールはキラキラと輝く☆

 

しかし来年ちゃぶだいが始まってると、私はもう参加できないのか??

・・・GW、女将不在じゃ、ダメ?よね。。

ピンチヒッター、お待ちしています(笑)

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こちらは4月の終わりにあった蔵の会のイベント。

蔵の作り方にまつわる、鋸挽きや土壁の左官、土を塗る前に竹を組んでいく作業などが体験できました。

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子どもも楽しめる木組体験や、カンナくずでお花を作るブースもありました。

職人さんたちと直接お話ができて、蔵の知識が前よりも少しだけ増えました。

 

 

場所は違えど、地道な活動を長く続けている方々、心から尊敬致します。