「ちゃぶだい」と「女将」
最近読んでいる本です。
この中でね、福井のゲストハウスSAMMIE'Sの森岡咲子さんが書いている一遍があるんです。
で、私が旅の報告のまとめで書いたここの部分↓
全体を通して思ったのは、楽しかった、また行きたいと思えるのは、出会えた人の要素が一番なんじゃないかな、と。
そしてその土地の人の暮らしに触れられるともっと身近になって、好きになる。
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そして、自分が共感できる人に勧められた場所を訪ねるとガイドブック通りの旅より楽しく、人生を広げてくれる旅になる。
この文章で私が伝えたかったことと同じようなこと(と言うととても恐縮するけど)を咲子さんがもっともっと強く伝わり洗練された文章で、咲子さんの経験を通してのことを書かれていたのを読んで、勝手に感激してしまいました。
おこがましいですが、同じようなことを感じていることに嬉しくなってしまいました。
あ、真似してないですよ(笑)!!
って言っても、めっっちゃ一部分だけですから。
おこがましいぞ!エビスダニ!とお叱りの声が聞こえてきそうですが、嬉しかったので。
ひとり言です。
でも、改めて気づいたのが、ゲストハウスオーナー、女将、管理人なる方々、気づいたら高学歴でキャリアもある方が多いですねΣ(O_O;)!
今更ですが、ゲストハウスってそういう業界なの?
まちづくりの流れでそうなってるのかな?
お金を貯めては旅に出る、流浪の人生を送ってきた私には、学歴もキャリアもございません。
あるのは気持ちたけです。
だけど、チームちゃぶだいにはそれらを兼ね備えた男衆が二人もいます。
私まで、そっちじゃなくても、、いいよね!多様性、多様性。。
きっと田中さんなんかは、このブログも変なこと書かないかハラハラしてるんじゃとも思うんだけど、書き続けていいって言ってくれるので、書いています。
にっしー西村さんも、私のあまりのビジネス脳のなさにカンベンしてくれと感じる時もしばしばでしょうが、笑顔でバシッと方向性を決めてくれるムードメーカーです。
ナイスガイズ!です。
二人に早く追いつけるよう、頑張ります。
理想の女将像みたいなもの。
シーナと一平でのお手伝いや、ゲストハウス関係の方々に会ってだんだん見えてきたのは、「お母ちゃん」みたいな感じなのかな、と。
放っていてほしい時は放っておく、助けてほしい時は助ける、たまにおせっかいだったり話が長かったり(笑)。
その時その時、その子その子に合わせて対応する。
そして初めて子供を産んだお母さんが、子育てなんてやってみなきゃわからないことだらけだけど、子供と一緒に成長していく、そんなイメージも女将像にある気がする。
ま、いないけどね、子供!想像!
そして「ちゃぶだい」。
初対面の人々が同席する場に円卓はふさわしいと思ったのがきっかけです。
この本の中で、漫画や映画でのちゃぶ台の意味するもの、が書かれている章があります。
時代によって違いはあるけれど、ちゃぶ台を囲んでいる人々は「家族」であったり、「同棲相手」であったり、「親身になってくれる先生」であったり、「疑似家族」であることもあります。
ちゃぶ台は視線が低くて生活に密着している道具。
本当に密接な関係を演出する道具として描かれる。
しかし、時代の流れでちゃぶ台と家族の団らんが消えてしまうと、過ぎ去った時代や失ったものを懐かしむ郷愁の象徴として登場してくるようになります。
「男はつらいよ」とか。
それは、変わることが近代的でカッコいいと考えた現代人の忘れ物がたくさん残っているからだそう。
ゲストハウス「ちゃぶだい」いい名前!
ちゃぶ台、奥深いな!
「家族」
私は三人兄弟のまん中で、姉と弟がいます。
父は安心、安全な食品や日用品を宅配する会社に勤めていました。
今でこそ、健康志向の高まりもあり、オーガニックだ、ロハスだ、エシカルだ、と、オシャレでカッコいいイメージもありますが、私が子供の頃はまだまだ社会からの関心は薄く、我が家はとても貧乏でした。
電子レンジや炊飯器もない家で、自転車や漫画はゴミ捨て場からゲットしていたし、庭の野草も食卓に並んでいました。
それでも母はとても前向きなのか天然なのかわかりませんが、穴の開いたデニムにチャックのついた継ぎあてをして、「これいいでしょー!」と自慢するような人。
膝小僧にファスナーいらないだろ!
そのセンスはさておき、貧乏を惨めとは感じさせない母の超ポジティブ子育てのお陰で、私はどんどん変な方向にたくましい、少し変わった人間に育っていきました。
父はといえば、物心ついた頃から単身赴任をしており、仕事人間なので何かを教わったり遊んでもらった記憶はあまりありません。
けれど姉の結婚式の時に父が言ったことは今の私にとって最大の教えになっていると思います。
「人を幸せにする為に仕事はある」
富や名声を築いてもそれが人の不幸の上に成り立っていてはいけない、ささやかな幸せでも、それは人の記憶に残っていくのだと。
たぶん、かなりかっこつけたのだろうけど・・・。
将来、ゲストハウスちゃぶだいに来てくれるゲストさんの多くは、ほんの少しの時間を一緒に過ごすだけ。
その時間が少しでも幸せなひと時になるようにするのが私の仕事なんだ。
お母ちゃんのように暖かく、ちゃぶだいを囲んで。
子供を産んだこともなければ、「妻」がうまくできなかった自分がちゃぶだいのお母ちゃんになれるのか。
よし、自分越えるぞ!
自分越えのチャンスの波が徐々に押し寄せているのを感じています。
ゲストハウスをやりたいという同じ目的を持った超強力なチームメイト、兄貴分の80%、エリアリノベーターの川越ホームさん、最初から支えてくださっている市役所の方、講師、チューターの皆様、女将修行を受け入れてくれたシーナと一平、応援して下さる街の方々、知り合ったゲストハウス関係の方々、同僚、家族、パートナー、友人、皆々様のお陰でゲストハウスちゃぶだいが少しづつ形になっていきます。
これからいよいよ本格始動ですよ!
今後とも、よろしくお願いいたします!