川越に"ゲストハウスちゃぶだい"つくります

ちゃぶだいの母・エビスダニが、小江戸川越でゲストハウス開業に挑戦~開業後のあれこれを書いています。一級建築士の田中さんと、番頭にっしーと、スタッフのみんなと一緒に頑張っているところ。

まちの人と神様へのご挨拶

町内説明会

6月に入り何回かのお掃除を経た23日に、物件のある三久保町の町内の方向けに事業の説明会を行いました。

事前に回覧板を回してもらい、実際いらして頂いたのは10数名というところでしょうか。

 

ちゃぶだい自慢の箱階段に模造紙を貼り、即席スクリーンに。

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プレゼン恐怖症の私と違い、これまでに私の100倍はプレゼンをこなしてきたであろうにっしーが進行係です。

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私たちの自己紹介、ゲストハウスを運営するということ、ゲストハウスとは何か、もちろん合法、宿泊者以外も利用できる飲食スペースを設けること、このまちとどんな関係を築いていきたいか、などを説明させて頂きました。

そしてもちろん、川越まつりの際には今まで通り山車と地域の皆さんの集まる「会所」として使って頂くということも。

 

町内の皆さんが気にしていると感じたことは、まず「火」のこと。

木造ですし、火事の心配は当然のこと。

ちゃぶだいでは全面禁煙、ガスコンロではなくIHを使用することを説明しました。

 

他にも、バーの営業は何時までにするのか、駐輪スペースはどう確保するのか、庭は開放するのか(ちゃぶだい物件には表の道路からは見えない裏庭があり、解放する予定です)などの質問があり、これからオープンまでに地域の皆さんの意見も聞きながら考えておくべき細かい点がいくつか洗い出されたような気がします。

 

パワポでの説明を終え、建物の中を一通り見て頂き、頑丈な作りだし使っている材も素晴らしいものが多いので、できるだけ既存を残して法律上改修しなければならない箇所や水回りなど、工事は最低限で行うことを説明しました。

地域の方にとってとても重要な建物なので、この風景は変えず、中の機能は新しく生まれ変わる、そんなイメージです。

最後には笑顔で帰っていく方が多かったとは思いますが、それでもやはり、不安に思う方はいらっしゃると思います。

あとは、実際の動きを見てもらい、時間をかけて理解していって頂ければいいなぁと感じました。

 

皆さんにとって、休憩所であり、交流拠点であり、友達の家のような、ホッとできて楽しい気持ちにもなれて、新たな発見もあったりする、そんな場所になっていけばいいな。

あと子守したい人大歓迎(笑)。

 

とりあえず、大事なことが一つ進んでスゴロクの駒が一つ動いたかんじ。

もう「振り出しに戻る」は出ませんように・・・。

 

神主さん現る

説明会と同じ日に、氷川神社の神主さんに出張祭典にいらして頂きました。

 

この建物には神棚が3カ所とすごーく立派なお稲荷様が2カ所あり、お札などは入っていなかったのですがそのまま工事に入る訳にもいかないので、どのようにすればいいのか相談に参りました。

 

川越氷川神社は縁結びの神様としても有名で「縁結び玉」という良縁に恵まれるお守りをゲットすべく早朝から行列ができる神社です。(ちゃぶだいできたら前泊しなよ)

夏の風鈴もとってもきれい。

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一方、その歴史は長く約千五百年前に創建されたと伝えれらています。

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江戸時代には川越城下の総鎮守として歴代城主により篤く崇敬されたそうで、今や一年で一番川越がにぎわう川越まつりはそもそもは氷川神社のお祭りであり、正式には「氷川神社例大祭神幸祭」なのです。

 

ちゃぶだい物件と深い関係があり、観光親善大使の一人で川越の歴史にとても詳しいお向かいさんが、私たちのアドバイザーというか強力助っ人というか相談役というか、とにかくすごく頼りにしている方なのですが、今回も助言を頂き、この祭典を氷川神社へお願いすることにしました。

 

ただ、私は神棚がある暮らしもお稲荷様がある暮らしもしたことがないので、何もわからない!

何と言ってお願いしていいかもわからないような状態で「神棚とお稲荷様があるんですけど、どうすればいいですか?」レベルでお願いに参りました。

神社の方が詳しく話を聞いて下さり、神棚・お稲荷様の再度お祀り(神棚奉祭というらしい)と、工事の安全祈願、もうすでに埋まっている井戸についても当日見て下さると、うまく話しをまとめて下さいました。ほっ。

 

当日、神主さんに来ていただき、まずはもろもろ見て頂く。

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全部「神棚」だと思っていたのは「神棚」と「大黒様」と「かまどの神様」だったことが判明しました。

ここが火事にならず今も堂々と建っているのはかまどの神様のおかげかしら。

 

神棚には「天照大御神」「氷川神社」「三芳野神社」の3つのお札を入れ、お稲荷様にはご神体を入れて頂きました。

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また、お稲荷様は鬼門よけになっていて、表の鬼門と裏の鬼門の位置に建っていたり、乾の方角という物を貯蔵するのにふさわしい位置に倉庫があったりと、風水にのっとって作られている家だということがわかりました。

 

祭典の前には「普段扉は閉めるのか」とか「お供えした物は後で口にしてもいいのか」「日々どのようにすればいいのか」などの私たちの初歩的な質問にもわかりやすく答えて頂き、なんだかとても勉強になりました。

ちなみにお供え物を頂くのは「神人共食」「直会(なおらい)」などといい、神様から力をもらえるいいことなのだそうです。

「お下がり」という言葉もこの風習から生まれたのだとか。

毎月1日、15日にはお榊を供えること、一年に一度「例大祭」としていつもよりも豪華なお供え物をすることなども教えて頂きました。例大祭は好きな日に決めて良いらしい。

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水・酒・塩・海魚・野菜・果物のお供え物を並べて、

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(お酒の準備は川越角屋酒店に手伝ってもらった)

神主さんも衣装を着替えて、儀式が始まりました。

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「〇〇の儀」と、いくつかの「儀」がありましたが、「神様をお呼びする儀」だとか、説明があったのがありがたかったです。

とても新鮮な気持ちになり、参列して下さったお向かいさんも「家が蘇っていくみたいで嬉しい」と喜んで下さったのが印象的でした。

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神主さんが最後に、「神様も皆さんを選んでここへ呼んだのかも」みたいなこと言うもんだから!それ本気で言ってます??ちょっと泣きそうー。

井戸も改めてお祓いをして頂き、工事の安全祈願も済み、いざ、やるぞ!という気持ちが湧いてきた特別な一日になりました。

 

その夜はさっそくみんなで「直会」。

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すずのやの豪さんに美味しくしてもらって、ありがたく頂戴しました^^

鯛だよ!鯛!

さぁ!ちゃぶだい!心新たに頑張るぞ!