川越に"ゲストハウスちゃぶだい"つくります

ちゃぶだいの母・エビスダニが、小江戸川越でゲストハウス開業に挑戦~開業後のあれこれを書いています。一級建築士の田中さんと、番頭にっしーと、スタッフのみんなと一緒に頑張っているところ。

guest house MARUYA

guest house MARUYA

熱海のゲストハウス、マルヤさんに行ってきました。

リノベーションスクールで誕生した宿ということもあり、いつか行きたいとは思っていました。

きっかけは、熱海のお隣の函南町にあるオラッチェという観光牧場でのイベント、酪農家さんとバーベキューってのに参加することになり、そんじゃ前ノリだ!ってなわけで。

 

マルヤ、すごく良かったー!

駅からは徒歩15分くらい、行きは下り、帰りは上り。

行きはよいよい帰りはなんちゃらってやつ。

海はすぐそこ。

周りは飲食店たくさん!

商店街の1画で、道路に面している側はテラスとして開け放たれていて宿泊者以外も出入りできます。

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ラウンジは広くて、キッチンもキレイ。

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そしてベッドがドミトリーというかカプセルになってるのてす!

これがすごく良かった。

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私の部屋。

ドミトリーの部屋で一緒に泊まる人と「どこから来たんですか?」って会話があるのもいいんだけど、睡眠の質を考えると絶対こっちのほうがいい。

ももし古民家物件でやるならやっぱ畳に布団がいいかなぁ~。

特に外国人には。

 

そしてこの日はたまたまYahooライフマガジンのライターさんが取材に来ていて、そちらの記事を読んでもらったほうがよくわかるかも!さすがプロ!

https://lifemagazine.yahoo.co.jp/articles/5474

 

熱海自体をあまり満喫できる時間がなかった滞在の中で良かったところは、とにかくレトロでローカルな温泉と、マルヤのテラスで行われたブリしゃぶパーティー。

 

マルヤスタッフのオススメで、お風呂は福島屋という旅館の日帰り入浴(400円)へ。

すっごく趣のある木造の建物(つまり古い)で、フロントの親子?夫婦?はニコリともしない(笑)。

しかし、貴重品はきちんと預かってくれるし、マルヤのゲストだと伝えると日帰り入浴時間が少し過ぎていても入れてくれるのだとか。

お風呂もとっても古いけれど掃除はちゃんとされているし、決してフレンドリーではないけど実はいい人達なんだろう、と思うとなんだかかわいいとすら思える(笑)。

 

洗い場にシャワーはなく、大きな桶と一般的なサイズの洗面器が置いてあり、お湯と水の蛇口をひねりながら温度調節をする。

私は、大きな桶に多めにお湯をためて洗面器ですくって洗う、という方法にしてみたけれど、他に誰もいなかったのでそれが正解なのかは不明。

床も湯船も丸や四角の大小様々な色や形のタイルが貼られていて、天井は板張りだけど温泉成分の働きなのか塗装なのか、少しうす緑がかっている。

しーんと静かで、たまに隣の男湯のおじさん(たぶん、「お兄さん」ではない)が、「っああぁぁぁ」と一日の疲れを温泉で癒している声が聞こえたり、木造建築特有の二階の足音が響いてきたりする。

窓はないのに、どこからかやってくる空気の流れを感じられる。

タイムスリップしたような気持ちでこの空間を独り占めしながら、日々のコマゴマしたことなどがぼんやりと頭の中を巡っていった。

とてもいい時間だった。

 

オーシャンビューでいくつもの種類の湯船があって、アメニティも充実、みたいなお風呂が好きな人には決して勧められないが、ディープでローカルな感じが好きな人にはぜひ行ってもらいたい。

 

そしてブリ!

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これが1000円+ワンドリンクって!安っ!

地元の飲食店の方が仕入れたブリ1本、刺身でもいけるくらい新鮮。

 


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地元の歯医者さんや干物屋の若旦那、移住してきた親子やマルヤのリノベーションにも関わったアーティストさん、そして私とライターさん以外に女の一人旅があと二人!

色んな人が出たり入ったり。

干物屋さんのご先祖は韮山反射炉の建設に重税が課されるのに対し漁民一揆を起こした方なんだという話から、ストリップ劇場の話まで、色んな地元の話が聞けた。

地元の人とたくさん話せると、そのまちがどんどん見えてきてどんどん好きになれる。

まちを作っているのは人だからです。

 

マルヤではこんなイベントをよくやっていて、地元の人も次はなに?と期待している。

いいコミュニティーができてるなーとしみじみ感じられました。

 

地元の人がわらわらと寄ってくれるようなゲストハウス、作りたいなぁ。

 

そして朝食でもローカルな文化を感じられる仕組みが!

マルヤの前には3軒の干物やさんがあり、自分で好きな干物を買ってコンロで焼いて食べられるのです!

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マルヤではご飯とお味噌汁を用意してくれます。(300円)

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どうやらそれぞれの店で味やラインナップの違いがあるそうで、地元の人は「お気に入りの干物やさん」 があったりするのかなーなんて思いました。

海なし県民としてはまさに異文化。

こういう何でもないようなその土地の暮らしを体験するのってやっぱり楽しい。

この経験が人生の役に立つのかはわからないけれど、なんとなく、幅が広がるような気がするのです。

 

今回の熱海での体験はこれくらいだったんだけど、「マルヤがあるから」熱海にまた行きたいです。

 

牛のこと

そして、もし酪農に興味があればここからも読んでみてください。

注・ゲストハウス、関係ないです(笑)。

私もいい大人ですが、牛について知らなかったことがたくさんありました。


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パラグライダーが飛び交う丹那盆地での酪農家さんとのバーベキュー。

私は子供のころは毎日この丹那牛乳の低温殺菌のものを飲んで育ちました。

「牛のからだ」という子ども向けの紙芝居でも牛の視力は0.15くらいだとか、1リットルの牛乳を搾るのに400リットルの血液が必要だとか、知らないことがありました。

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おいしくお肉を頂いた後には酪農家さんを囲んで車座トークがあり、そこでは酪農家さんの一日から現代の牛の管理システムまで聞くことができました。

 

驚いた話のなかには、哺乳はロボットが行い、一頭一頭に与えるミルクの量を調節できたり、牛舎にウォーターベッドを入れたことにより、通路で寝る牛が減り清潔を保てることで乳腺炎が減り、乳質がよくなり乳量も増えるとか。

また、メスはミルクの為に妊娠、出産を繰り返させられ、乳の出が悪くなるとペットフードなどになる、

雄は遺伝子検査をされて優秀な雄しか生き残れないのだとか。

「国産牛」という名前で安く売られているのはホルスタインが多いのだそうです。

そして、主に北海道にメス牛を妊娠させる種付やさんがいて、優秀な雄の精子がストローに冷凍保存されているらしい!

ストロー1本4000円~10000円くらいで、妊娠させてから自分の牧場へ帰ってくるみたい。

それでも、確実に受精する訳ではないんですよねー。

また、今は輸入の牛乳は入ってきていないけれど、アメリカの牛乳が安い理由には、広い農地安い資材、国からの高い補助金に加え、成長ホルモンを投与してどんどん搾り取っているのだそう。

日本人としては倫理観的にも認めたくないし禁止されているけれど、アメリカの要求になかなかNOと言えない日本にこんな輸入牛乳が入ってくる日も来るのかしら。

牛乳も牛肉も身近だけど(あ、牛肉はめったに買えないか;^_^)、知らないことばかりでした。

 

80%のお披露目会

6月18日、我らが兄貴分、80%のお披露目会がついに行われました!

大大大盛況!

20日のグランドオープンと合わせて、次のブログで書きますね!!

本当におめでとうございます!!


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