川越に"ゲストハウスちゃぶだい"つくります

ちゃぶだいの母・エビスダニが、小江戸川越でゲストハウス開業に挑戦~開業後のあれこれを書いています。一級建築士の田中さんと、番頭にっしーと、スタッフのみんなと一緒に頑張っているところ。

④やっとフィナーレ!

たみを出て向かったのは倉敷

倉敷といえば泊まったのは有鄰庵です。


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倉敷へ向かうまで5~6時間、旅情に浸る・・・ことなく爆睡でした。

ええ、なんと言うか、軽く二日酔い、みたいでして。

だってたみが楽しすぎるから。。

 

時々目が覚めるときれいな川が見えたりして、開いた口を閉じてまた寝る。

その繰り返しと乗換が何度か続き14時半頃倉敷に到着。

 

倉敷と川越は似ている、と川越エリアリノベーションシンポジウムの時にレイデックスの明石さんがおっしゃっていたので、訪れたかった場所です。

 
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倉敷の美観地区と川越の蔵造りの街を比較すると、倉敷の方がエリアが広くて保存されている建物も多く、車の乗り入れが制限されています。

大原美術館という有名な美術館も美観地区の中にあります。

 

ただ、整備されすぎていてテーマパークにいるような感覚も。

岡山といえばデニムも有名ですが、EVERY DENIM 山脇さんに言わせると中には「岡山と言えばデニム」に乗っかって実は中国産なんてこともあるとか。

 

どこの観光地でも見かけるお店があったりする川越の蔵造り。

 

ん?と思うものも混じっている、それも共通点かもしれません。

 

ちょっと逸れますが、川越の蔵造りの街並みエリアの車両規制をしないことに対して、せめて土日だけでもやればいいのに、と思っていました。

ところが、3月に発売されたd design travel 埼玉に、

江戸時代に繁栄し、多彩な個性を持っていた、中山道東海道の多くの宿場町は、自動車専用の新道が通された事で衰退し、今では「伝統的建造物群保存地区」ではあったとしても、本当の意味での活気はない。「生活感がない」といってもいい。だが川越には、それがある。

と!

そっか、そう言われるとこのままでいいのか、と、単純な私は思ってしまいますね。

 

さて、有鄰庵はカフェとゲストハウスが一体となっています。

カフェは日中行列ができるほどの大人気。

目玉商品はプリンと卵かけご飯だそうです。

名物の黄ニラ醤油で頂く卵かけご飯は宿泊した翌朝500円で食べることができ、即席味噌汁もついてきて朝御飯にちょうど良いボリュームだし、とても美味しかったです。

 

有鄰庵といえば、チェックイン時に自己紹介があることでも知られています。

ゲストもスタッフもみんな自己紹介をします。

どんな人がこの場所で一緒に過ごすのかわかるように・・・

私は自己紹介が苦手なので恥ずかしかったですが、スタッフの方々は有鄰庵に対する想いなともコンパクトにまとめて自己紹介して下さり、時期的にも春休み中の大学生ヘルパーさんもいて、これだけの人が集まってくる魅力のある宿なんだなと人を見て感じた夜でした。

 

この日は歩こう会のような?歩くイベントと重なり、初めてゲストハウスに泊まったという50代くらいの女性もいらっしゃったのですが、宿泊者同士の交流が持てることに感動されていました。

 

また、今後、黄ニラ醤油などの特産品を販売するスペースも作るそうです。

 

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キッチン。

 

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共有くつろぎスペース「蔵」。

 

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夜は明かりのイベントがありました。

 

次の日に向かったのは尾道

宿泊はあなごの寝床です。


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こんな細い通路を通ってレセプションにたどり着きます。


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尾道ではレンタサイクルで向島を一周、尾道タウンの散策をして過ごしました。


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向島でどうしても行きたかったウシオチョコラトル

公民館のような施設の1画でカカオと砂糖だけで作ったチョコレートを販売していて、ホットチョコレートなどの飲み物も楽しめるカフェスペースも有ります。

 

そして窓からは絶景。

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内装もカッコ良かったです。

 

店員のお兄さんと少しお話できました。

製品に対しては熱い想いがあり、でもほどよいユルさがあり話してすごく楽しかったです。

サボりたい時に、ビルの隙間で小さくなってタバコ吸うより、こんな景色のいい場所でサボりたい、と(笑)。

チョコレートは、カカオの種類別に三種類あり、本当に味が違うのでカカオの個性がよくわかりました。


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しまなみ街道

 

街には古い建物を利用したカフェや雑貨屋さん、パン屋さんがたくさんあって面白かった!


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ホホホ座などの雑貨屋やカフェがいくつか入っている建物。


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小さいパン屋さん。ネコノテパン工場

 

尾道空き家再生プロジェクトというNPOがあり、あなごの寝床が生まれたのもここから。

古い建物を利用した店舗が多いのも、このNPOが機能している証拠でしょうか。

 

あなごの寝床の宿長、つるさんと少しお話することができました。

 

つるさんは漫画家さんで、「0円で空家をもらって東京脱出!」という本も出されています。

気になった方はポチっとしちゃいましょ!

 

なんというか、第一印象はちょっと無愛想で怒ってるのかな?くらいの感じでしたが、話し始めるとけっこう笑顔がこぼれてホッとしました。

むしろギャップ萌え(笑)?

 

漫画家さんということもあり、「面白い感じが好き」で、あなごの寝床はDIYでオープンまで300日(!!)くらいかかったそうですが、遊び心いっぱいの造りです。


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女ドミの窓からはこんな風景。

たまにクモの巣かかってることもあるとか(笑)。

 

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間口が狭く奥が長い、細長い造り。

 

宿泊者同士でわいわいしたり、一人で過ごしたり、色んな過ごし方ができるように考えて作っていったそう。

 
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2階の女ドミから商店街を見下ろせるスペース。

 

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キッチン。

 

受付は番台みたいな感じでした(笑)。

 

つるさんが移住された時の話や、空き家再生プロジェクトの話などを聞くことができました。

 

このNPOの中心人物である豊田さんは女性で、事業を広げたい!というより、空き家を放っておけない方なんだそうです。

いつかどこかでお話してみたいです。

 

川越にゲストハウスちゃぶだいができたら、あなごの寝床の研修で行くかもと、どこまで本気かわかりませんが言って頂きましたんで、期待しています。

期待しています!!

 

あなごの寝床は個性が際立つオモシロイ宿でした。

尾道も楽しい街だったので、また行きたい。

 

帰りは、岡山の問屋町に寄ったり、明石焼きを食べるためだけに明石で途中下車したりしながら、また大阪から四列シートの刑で帰りました。

 

全体を通して思ったのは、楽しかった、また行きたいと思えるのは、出会えた人の要素が一番なんじゃないかな、と。

そしてその土地の人の暮らしに触れられるともっと身近になって、好きになる。

 

ダイナミックな自然とか、泉質の良い温泉とか、めっちゃラグジュアリーな客室を用意したりはできないけれど、あの宿なんか楽しかったなー、川越の街も思ったより面白かったしまた行きたいなって思わせることはできるかも知れない。

 

そして、自分が共感できる人に勧められた場所を訪ねるとガイドブック通りの旅より楽しく、人生を広げてくれる旅になる。

 

とにかく、ゲストハウスやまちづくりに関わるたくさんの人と出会えた旅で、旅もゲストハウスもますます好きになりました!

 

今日はシーナと一平でお留守番です。

早くゲストさん来ないかな~。

では、また!


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