川越に"ゲストハウスちゃぶだい"つくります

ちゃぶだいの母・エビスダニが、小江戸川越でゲストハウス開業に挑戦~開業後のあれこれを書いています。一級建築士の田中さんと、番頭にっしーと、スタッフのみんなと一緒に頑張っているところ。

報告いろいろ

すっかりご無沙汰しています。

産後3か月が経ったのに、妊婦が履く巨大なパンツの安心感から離れられずにいるエビスダニです。

産前に使用していた薄っぺらいパンツはこのままタンスの肥やしとなっていくのでしょうか。。(遠い目)

 

さて、ブログをご無沙汰しすぎて・・・。

もはや何から書けばいいのかわからず、後回しにする日々が続きました。

 

色んなコトがありました。

 

まず!

報告すべきは、10月20、21日に開催された川越まつり

ちゃぶだいとしては一番最初の大仕事となりました。

ちゃぶだいの建物は、空き家の間も、川越まつりの日にはこの建物が建つ三久保町の人々が集い、神様をお迎えする「会所」として2年に一度(三久保町は隔年で山車を出すため)まちに開かれていました。

そんな重要な役目を、私たちが借りたからといって途絶えさせる訳にはいきません。

当然今年も会所として使って頂こうとは思っていたものの、準備はギリギリ。

使って頂けるだけの状態にもっていくために、色んな人が手伝いに来て下さり、とりあえず使う部屋だけは間に合わせることができました。

 

当日は紅白幕が張られ、提灯が飾られ、入り口の脇には神様が下りて来られる庭ができあがり、すっかり祭り化粧を施されたちゃぶだいは老舗旅館のような佇まい。

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仲良くして頂いているお向かいのおじいちゃんと、いよいよですねぇ、と話しながら、昔の話も少し聞かせてもらいました。

もともと三久保町に山車はなく、今の山車は石田という地区のものなのだそうです。

今でも山車に乗るお囃子の方々は石田の皆さん。

山車を曳きたい三久保町の皆さんと、石田地区だけで曳きまわすのではなく、川越まつりに出たいという石田の皆さんの想いが一致して今の形になっているのだそう。

山車も石田さんにお借りしていて、お囃子も来てもらっているのだから、石田さんにはきちんとお金も払って、おもてなしをしなければいけないんだよと教えてくれました。

 

8人ドミトリーとなる部屋の前の縁側でくつろぐ石田のお囃子の青年が気持ちよさそうにしているのを見て、嬉しくなりました。

 

そして私たちもお祭りに参加する側となり、山車を曳くことができました!

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ちゃぶだいが会所だったお陰で、町内の皆さんと一気に打ち解けることができたと感じています。

川越まつりの力は、すごい。

この日はまちじゅうが一丸となる。

大きな祭りがあるまちは、人と人の繋がりが強い理由がよくわかりました。

伝統行事がなぜ大切なのか。

改めて、祭りの存在の大きさを実感しました。

 

まちキャンパーティー

そしてその次の週末は、ちゃぶだいメンバーが出会ったまちづくりキャンプの3回目のオープニングパーティーがありました。

ちゃぶだいで。

この週も、いろいろ間に合わせる為にあたふたな一週間。

この日は、カフェ担当ゆうきちゃんの料理がほぼ初めてちゃぶだいでお目見えした日。

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料理はどれも好評で、ちゃぶだいを囲む皆さんの姿に、これが見たかった風景だと感じた日になりました。

また、オープンAの馬場さんに少しでもかっこいいちゃぶだいを見てもらおうと朝から必死な田中さんからは、好きな人に少しでもかわいい自分を見せる為に努力する女子と似た種類の熱を感じた日でもありました。

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お披露目会

そしてまたその次の週末はついにちゃぶだいお披露目会!

今回こそは完璧に仕上げなければ!と、またしてもバタバタな一週間。

当日は開場前から来る人もあり、トータルでは250人くらいの来場がありました。

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なんか、目まぐるしく、圧倒された一日で、、あんまり記憶がない。

夢だった?

この日は、ちゃぶだいのカフェで提供するサンドイッチはこんな感じですよーというサンドや、ドリンクの販売もあり、ちゃぶだいの兄貴分、すずのやの豪さんもお手伝いに来てくれました!

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ちゃぶだい自慢の庭には、三輪自転車でコーヒーを販売する福島出身の体育会系好青年2人組の coffee post が来てくれて、行列が!

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にっしーの元同僚からはなんと川越が誇る酒蔵の鏡山が樽で!樽!

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産まれて初めて、お正月の終わりにお餅を食べるほうじゃない鏡開きをさせて頂きました。

なんでどっちも「鏡開き」なんだろね?

今までお世話になった色んな人が来て下さったり、お祝いのお花もどんどん届き、カウンター周りはお祝いのお酒であふれ、、、

夜にはお馴染みさんや、ワークショップをきっかけに仲良くなった皆さん、ご近所の皆さん、以前トークイベントにお呼びした日神山さんも来て下さり、ゆうきちゃんの料理を食べながらなんだかみんな楽しそうで、、ちゃぶだい、できて良かったねぇ。

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改めて、無事にお披露目会を開催することができたのは、今まで色んなことで助けてくれた色んな方々のおかげです。

本当に、ありがとうございました。

この素敵な場所を、長く続けていくことができるよう、頑張ります!

 

今後について

まず、カフェが明日から!オープンです!あ!明日じゃなくて今日になってる!

11月の営業日は、17,20,21,27,28,29日、11時~15時です。

バーも、ゆるゆるとスタートします。

宿泊は、認可の関係で12月半ば頃からになりそうです。

まずはお茶でもしにふらっといらしてみて下さい^^

 

やっと!!「ちゃぶだい Guesthouse,Cafe&Bar」スタートです。

どうぞよろしくお願い致します!

ギリギリだけど!!

告知です!!

11/4、ちゃぶたいお披露目会を開催します!

じかん  13時半~17時

ばしょ  川越市三久保町1-14

ご自由に内覧して頂けます◎

客室も、シャワールームも、お見せします!

お披露目会に向けて、準備が、、まだまだある!!

果たして無事にお披露目することができるのでしょうか。

 

それにしても、書きたいこと、書かなきゃいけないことがありすぎるのにブログに手が回らない日々です。

特に、川越まつりで会所として最初のお仕事を果たせたこと、じっくりちゃんと書きたい。

赤ん坊が産まれて、私の一日は半分になってしまったかのようです。

 

とりあえず、ゲストハウスちゃぶたい、すげーかっこよくなってるから見に来てくださーい\(^o^)/


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ちゃぶだいカフェ

ご無沙汰しています。

あっっっという間に出産から1ヶ月半が過ぎました。

最近の我が子は耳の後ろあたりから犬のような異臭を放ち、おむつを開けるたびに放水、抱き上げれば「そんなの関係ねぇ」の動きで連続キックという暴挙に出ています。

そしていまだに妊娠前+5キロの体重、ぶよぶよのお腹は果たして元に戻るのか・・・。

せめて元に戻りたい。一度はやってみたかったへそ出しは諦めるからせめて元に・・・。

 

ちゃぶだいのカフェ

ご近所では、ゲストハウスよりも注目度が高いのがちゃぶだいのカフェです。

そのカフェ作りを担当してくれている仲間を紹介します。

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植村遊希さん。「ゆうきちゃん」と呼ばせてもらっています。

 

ちゃぶだいメンバーとの出会いは、ちゃぶだいイベント第三卓に来てくれたとき。

 

ゆうきちゃんは西武新宿線入曽駅近くの狭山ハウスでカフェ「コムユニ」を営んでいましたが、今はケータリングやイベント出店などで活動しています。

自らハイエースを転がしあっちへこっちへ活動的、とてもパワフルでかっこいい女性です。

そして最近のニュースとしては、D&DEPARTMENT SAITAMAが選出する「埼玉県全63市町村のキーマン」の展示で狭山市のキーマンとして選出されています!すっげ。

 

ちゃぶだいカフェのプロデュースをお願いすることになってから感じることは、ゆうきちゃんにとって「料理」を提供することは「ごちそうさま、おいしかったです」で終わることではなく、目的はもっと先にあるというか、もっと広く広く考えているというか、、私の言葉ではとても語れない人。

最近の本人のつぶやきを紹介すると、

料理作ってるけど、ただ食べさせるだけじゃないんだよな。
なんつーか、空間ごと食べてもらいたいというか、時間ごと味わって欲しいというか、食べることを媒介に分かり合いたいというか、料理を作ることは私にとってメディアであって活動の核になることではないんだよなー

おもしろい人です。

一つの食材を選ぶのもいくつも比較を重ねて妥協しない姿勢は、けっこう妥協しがちな私にはマネできない。

最近ではちゃぶだいワークショップ名物、みんなで食べるランチもゆうきちゃんが提供してくれることも。

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こんなランチが出るワークショップ、最高だよなぁ。

 

ちゃぶだいカフェは、飽きないカフェになります。

季節のメニューが出たり、普段はサンドイッチメインの予定だけど突然カレーが出たり、スイーツも色々。

そして、絶対おいしい。

夜は、サンドイッチの余った具材をおつまみにバーの営業も。

宿泊しない人も、わざわざ来る価値のある場所になります。

このまちに住む人にとっては、ちょっとだけ暮らしが豊かになる場所になります。

こうご期待!

 

ちゃぶだいを作る人たち

ちゃぶだいオープンに向けて技術を提供してくれている人がいます。

左官職人の服部さん。

タイルを提供してくれたたまちゃん。

庭を作ってくれている峯岸さん。

消防や役所とのやりとり、庭にある小屋の改修を担当してくれる水谷さん。

屋根の修理は山中さん。

お菓子担当はあいりちゃん。

ロゴを作ってくれたともちゃん。

・・・関わってくれる色々な人のことを、これから少しづつ紹介していきたいと思います。

そしてこんなにたくさんの人が来てくれて、幸せです。

これからもよろしくお願い致します。

 

家族が増えました。

出産をしていました。


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結局、陣痛が来たその日の昼まで現場でサンダーがけをしたりしていて、8月に入ったら少し現場から離れようと思っていたけれど、やっぱり気になって足を運んでしまうのでした。

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この日、11日の夜に陣痛がきました。

 

いやぁ、世の母全員尊敬するわ。

分娩時間的には私は安産だと言われたけれど、未だかつてない痛みでしたよ。

この世に楽なお産なんてなくて、みんなそれぞれ色んなところで苦しんで、死ぬ思いして産んでる。

その辛さは比べられるものではなくて、体はボロボロで、一回のトイレに悲鳴をあげながら30分かかるような状態でも乳を与え始める母たちはみんな尊敬に値する。

赤ちゃんも頑張って頑張って新しい世界に飛び出してくる。

ようこそ。元気でよかった。

いい経験しました。

という訳で、エビスダニはしばらく今度こそ現場から離れています。

 

 

振り返ると

まだ田中さんとにっしーに会う前、私はゲストハウスをやりたかったけれど、こんな形でやることは想像していませんでした。

個人事業主で、自分にできる範囲のDIYで、細々とでも生きていける収入があればいいってくらいのレベルで考えていました。

3人で始めることになった時も、会社を作るとか、本格リノベとか、話がでかくなりすぎと思ったし、にっしーの話はインテリっぽくてよくわかんない横文字とか出てくるし、田中さんは中目黒に会社もってるなんてバリバリイケイケな人と自分が一緒に仕事なんてできるのかって不安がたくさんありました。

だけど今となっては、一人ではできなかったと素直に思います。

消防やら保健所やらとのやりとり、簡易宿所を取るために必要な改修の段取り、HPどうするか、予約サイトは使うのか、収支はあうのか・・・。

もし一人でやっていたら、この妊娠が発覚したときにゲストハウスは諦めていたでしょう。

今は、にっしーのインテリにも慣れてきたし、田中さんはそんなにバリバリ感を出さない人だったし、3人でいるのもなんだか楽しい時間になっています。

そして、妊娠を伝えたときに「どうにかなるよ」って言ってくれたことに感謝しています。(あれ、にっしーは「マジか」って言ってたっけ笑?)

 

3人でやることになったから出会えた人がたくさんいて、どんどん関わってくれる人が増えていって、今、色んな人がちゃぶだいを気にかけてくれている。

忍田さんがちゃぶだいに来てくれたことで床貼りワークショップも実現して、普段の作業も自分にできることで大工さんと一緒に仕事ができました。

お手伝いに来る人、ワークショップに来る人、ゲストハウスに興味がある人や、古い建物を守りたいという人、色んな人が色んな想いをもってここを訪れてくれて、たぶん少しは何かを得て帰っていってくれて、みなさんの心に沸いたこの場所への愛着の余韻が建物の中に残っていくような感覚があります。

その様子を現場で感じられないのはやっぱり寂しいです。

来てくれる人と直接お会いできないのはやっぱり・・・寂しいです。

ちゃぶだいが、私の知らないところで勝手に育っていってるような。

でもきっと子供も、私の知らないところで勝手に育つのでしょうね。

とはいえ、今無理すると更年期に響くという噂がまことしやかにささやかれているので、しばらくおとなしくしていようっと。

 

ちなみに、次回のワークショップは9/1、左官です!

イベントページはコチラ

絶対楽しいと思います!

 

どんどんできあがっていくゲストハウスちゃぶだいを私も楽しみにしています。

しばらくは育児日記以外の記事が書けないと思うので・・・(;^_^ ブログもちょっと滞る気がします。

ちゃぶだいのこと、忘れないでくださいね~。

ちゃぶだいのようす。

ゲストハウスちゃぶだいについて。

ちゃぶだいってどんなところなのか、どんな工事をしているのか、ちょこっと紹介しようと思います。


立地は、観光の中心部から近いものの、ちゃぶだい前の通りは観光客はほとんど通りません。
近所の人と、県道へ抜けていく車と、公民館へ向かう人と、川越高校の生徒はよく通ります。
そして外観はこんなかんじ!
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これ、すごいっしょ。
外観はほとんど変える予定はありません。
看板や照明がついたりするくらいかと。

 

中に入るとまず目に入るのがこの立派な箱階段。

入口からすぐのフロアにあります。
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とっても素敵な階段なのですが、すごく急で!二階へ上がるだけで動悸・息切れ・救心救心。
そして降りてきたところに壁がありどん詰まり状態。

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残念ですが、避難の観点からみても階段としての利用ができません。
箱階段自体はこのまま維持しますが、上は塞いで別の場所に階段をかけ替えます。

 

その箱階段の向かいにあるのが、電話ボックスです。
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もう電話はないのだけど、こんなの初めて見ました。
造りもとても凝っていて、今みたいな機械がない時代でここまでの仕上げをするなんて、、

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大工さんの技も素晴らしいものです。
ここをちゃぶだいではどう利用するか、、まだわかりませんがお楽しみに!

 

箱階段と電話ボックスがあるフロアまでがカフェスペースとなり、宿泊者以外の方も利用できる場所になります。
入ってすぐの土間にもともとあった小上がり?は解体して、床材はキレイにしてカフェスペースのフロアへ再利用します。
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土間にはキッチンが入ります。
キッチンがオープンな為、カフェの床は畳ではなく板の間でないと保健所の許可が下りないのだとか。

 

カフェスペースの奥には、宿泊者のラウンジを作ります。

もともとはこんな部屋。
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今はこんな感じ。
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IHのミニキッチンや冷蔵庫もこの辺に。
ここでちゃぶだいを囲んでまったりする光景が見られるはず。
古い畳を外して、床に透湿・防湿シートを貼り、断熱材を入れます。
ここは新しい畳を入れます。

 

ラウンジの隣はMIXドミトリー。

ビフォー。でもけっこう掃除した後のビフォー。
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先日のワークショップで参加者の方々に断熱材を入れてもらい、こんな感じに。
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新しく作っているラウンジとの壁の中には、古い畳をホウ酸消毒してぴったりに切って詰めていきます。
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防音や断熱の効果があるのだそうです。調湿効果もありそうですね!

この部屋はベッドを置いたりスーツケースを転がしたりすることを考えて、板の間にすることになりました。
床の材は、埼玉西部で植林され、昔から建材として使われている西川材を使うことにしました。
ここには二段ベッドを4台置き、明り取りの小窓をどこかに開けたいと思っています。
現在はこの重厚な金庫様が部屋の奥に鎮座しています。

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とても重い。(中はカラ)

 

二階は客室を二部屋作っています。

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布団で寝る2~3人の個室と、2段ベッド2台の女性用ドミトリー。
女性ドミトリーは4人までのグループで貸し切り利用も有り◎
天井を落として、梁を磨いて、断熱材も入れました。
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天井裏は100年分のものすごいホコリで、大工の忍田さんが黒人になるくらい大変でした。
和室は天井を塞がず梁が見える仕様になります。
ドミトリーには丸窓があり、田中さん的にはちゃぶだいで一番のインスタ映えスポット。

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そういや、ちゃぶだいもついにインスタ始めました。インスタ勉強しなきゃ。
テラスっぽい部分もあり、この部屋は面白くなりそうです。
同じく、新しく作る壁の中には古い畳を入れていきます。
二階にもトイレを一つ設置します。

 

そして、表からは見えない隠れた裏庭があります。
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立派なお稲荷さんや、池や東屋があります。
小屋も二つあります。
小屋の利用については、、まだナイショ。とっても素敵な計画が進行中だよ!
今はゴミ置き場になってしまっている東屋にはウッドデッキを作りたい。
今は残土置き場になってしまっている庭の奥側はちょっとした畑にしたい。
ヘドロ状態だった池の再生プロジェクト実行中。失敗するとにっしーに埋められます。

 

なかなか庭まで手が回らないちゃぶだいにとって救世主の峯岸さんを紹介します。

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現在は都内でランドスケープの仕事をされていて、オーストラリアやシンガポールでも働いていた経験を持つ庭のプロです。
実はこの峯岸さんは一家でちゃぶだいを応援して頂いていて、この物件までたどり着いたのも峯岸さん一家のお陰なのです。
峯岸家なくして今のちゃぶだいはありません。
ご主人と奥様には町内会長を紹介して頂いたり、飲み物の差し入れを頂いたり、長男の栄太朗さんは頻繁に顔を出してお手伝いもして下さっています。
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そして次男の秀樹さんには、庭部長としてちゃぶだいの庭改造を担当してもらっています。
最近たまたま手伝いに来た若者がそのまま峯岸さんの弟子のように庭を頑張ってくれています。

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色んな得意分野を持つ人が集まって着々とできていくちゃぶだい。
ここは「誰か」の宿ではなくて、関わってくれたたくさんの人が「自分の」宿と思えるような場所になっていく気がしています。

 

とうとう臨月に入り、我が子に尿道を圧迫され思うようにおしっこが出ないストレスを抱えながら、もはやここに「いる」ことしかできなくなったエビスダニですが、とにかく日々皆さんへ感謝しています。
これから出産で私は一時消えますが、いなくても全然大丈夫で、私が勝手にさみしいだけなんだろうなと思います。

 

関わってくれた皆さん、これから関わってくれる皆さん、陰から応援してくれている皆さん、これからもゲストハウスちゃぶだいをよろしくお願い致します(^.^)/~~~

ちゃぶだいを支えてくれている人①

ゲストハウスちゃぶだいをやっていく人たち

今回はちゃぶだいがお世話になっている人を紹介したいのですが、最近ブログを発見してくれた方もいるかも?ということで、改めてちゃぶだいメンバーも軽く紹介します。

 

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田中さん(中)、にっしー(右)、エビスダニ(左)の3人。

このブログを書いているのはエビスダニです。

 

田中さんは中目黒でcotoというリノベーション会社をやっています。

でも日高市在住。通勤片道2時間とか、、げげげ。

ちゃぶだい物件は素晴らしい建物ですが、やはり改修が必要な部分はあるので、建築士の田中さんは大活躍しています。

ちゃぶだいは、田中さんにとって「どれだけそのまま残せるか」の挑戦なんだそうです。

この建物がどれだけ生かされて、生かされつつどんな風にカッコよく生まれかわるのか私も楽しみにしています。

欠点は、色んなところに持っていたものを置いて忘れてしまうところ。

 

にっしーは色んな場所を忙しく飛び回っている無職の男です。

犬の家族のCMでお馴染みの通信会社に10年勤めていたキャリアの持ち主。

資料作りやリサーチはお手のもの。

川越高校出身、川越には思い入れもあり、ゲストハウス大好き人間、興味があることにどんどん首突っ込んでいく人。

最近よくにっしーと夫婦だと勘違いされますが、私たちは夫婦ではありません(笑)!

どこでも生きていける女性をパートナーとして募集中です、ヨロシク!

 

エビスダニはキャリアも学歴もなく、ただ旅が好きで旅人が好きで自分でゲストハウスをやりたいと思っているだけの人間です。

苦手なことはプレゼンと頭脳労働。

肉体労働は割と得意だけれど現在タイミング悪く妊娠中のため、思いっきり動くことができません。

肝心なところで力を発揮できないタイプかも。

 

私たちは2016年11月に行われた川越まちづくりキャンプで出会い、物件を探し続けてようやく今に至っています。

 

ちゃぶだいを作ってくれている人たち

 6月から本格的に建物の工事が始まっているわけですが、関わってくれている人たちを紹介したいと思います。

 

大工の忍田さん。

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右の赤シャツが忍田さん。

とっても硬派な忍田さんは川越産まれ、和建築工房という屋号で大工さんとしてちゃぶだいと関わって頂いています。

 

お父さんが大工さんで、小さな頃から現場に行くことも多く、大工になるというのは自然なことだったようです。

18歳から大工の修行を始め、一度は福祉の仕事をするも、やっぱり大工に戻ってきた忍田さん。

色々な考えの変化があったことと思います。

 

そして2012年頃からつい最近までは千葉県市川市つみき設計施工社の棟梁として、大工工事やワークショップの講師を務めていました。

このつみきさんは施主とともに作る、参加型リノベーションの企画・設計から施工・DIYまでをサポーする工務店です。

作る人の顔が見える関係で、自らも手を動かして出来上がる場所は、ただ頼む場合と比べたら何倍も愛着がわくものとなるのでしょう。

 

忍田さんがつみきさんと手がけたお仕事が本になって紹介されています。

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DIYの事例だけでなくワークショップの進め方なども書かれていて勉強になったし、ワクワクして参加したくなるような本でした。

 

そんな忍田さんが川越に帰ってくるという時、ご縁と偶然の奇跡が起こりちゃぶだいは忍田さんと出会うことができました。

私たちもDIYワークショップや、色んな人に手伝ってもらって、完成前から関わってもらいながら作っていきたい意思があったので忍田さんはちゃぶだいにとってぴったりな大工さんだと思いました。

 

17日に忍田さんが川越蔵端カイギというイベントでお話されるのですが、事前インタビューを聞くことができるので、是非聞いてみてください。

川越蔵端人#13 忍田孝二さん 「ともにつくる大工」 – kawagoe-kurabata-kaigi – Medium

この中で紹介されている絵がコチラ。

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忍田さんの根底にあるのがこの風景なのだと思います。

 

パーマカルチャーや自然農法にも詳しく、消毒には人体に害のないホウ酸を使用したり、床下に穴を掘って竹炭や木の枝などの有機物入れ大地が呼吸できるようにする「大地の再生」などの手段も教えて頂いています。

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今は日々変わって行く現場の様子や、大工さんのスゴ技を間近で見れたり、家の造りが見えたり、作り方が見えたりするところに興味津々で過ごしています。

 

毎日暑いし、まだ工事は続きますが、忍田さんにはまだまだ頑張って頂きます!

そしてお手伝いも歓迎です^^

 

ありがたいことに、ちゃぶだいは色んな人に支えられています。

そんな人たちのことをこれからも少しずつ紹介していこうと思っています。

 

まちの人と神様へのご挨拶

町内説明会

6月に入り何回かのお掃除を経た23日に、物件のある三久保町の町内の方向けに事業の説明会を行いました。

事前に回覧板を回してもらい、実際いらして頂いたのは10数名というところでしょうか。

 

ちゃぶだい自慢の箱階段に模造紙を貼り、即席スクリーンに。

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プレゼン恐怖症の私と違い、これまでに私の100倍はプレゼンをこなしてきたであろうにっしーが進行係です。

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私たちの自己紹介、ゲストハウスを運営するということ、ゲストハウスとは何か、もちろん合法、宿泊者以外も利用できる飲食スペースを設けること、このまちとどんな関係を築いていきたいか、などを説明させて頂きました。

そしてもちろん、川越まつりの際には今まで通り山車と地域の皆さんの集まる「会所」として使って頂くということも。

 

町内の皆さんが気にしていると感じたことは、まず「火」のこと。

木造ですし、火事の心配は当然のこと。

ちゃぶだいでは全面禁煙、ガスコンロではなくIHを使用することを説明しました。

 

他にも、バーの営業は何時までにするのか、駐輪スペースはどう確保するのか、庭は開放するのか(ちゃぶだい物件には表の道路からは見えない裏庭があり、解放する予定です)などの質問があり、これからオープンまでに地域の皆さんの意見も聞きながら考えておくべき細かい点がいくつか洗い出されたような気がします。

 

パワポでの説明を終え、建物の中を一通り見て頂き、頑丈な作りだし使っている材も素晴らしいものが多いので、できるだけ既存を残して法律上改修しなければならない箇所や水回りなど、工事は最低限で行うことを説明しました。

地域の方にとってとても重要な建物なので、この風景は変えず、中の機能は新しく生まれ変わる、そんなイメージです。

最後には笑顔で帰っていく方が多かったとは思いますが、それでもやはり、不安に思う方はいらっしゃると思います。

あとは、実際の動きを見てもらい、時間をかけて理解していって頂ければいいなぁと感じました。

 

皆さんにとって、休憩所であり、交流拠点であり、友達の家のような、ホッとできて楽しい気持ちにもなれて、新たな発見もあったりする、そんな場所になっていけばいいな。

あと子守したい人大歓迎(笑)。

 

とりあえず、大事なことが一つ進んでスゴロクの駒が一つ動いたかんじ。

もう「振り出しに戻る」は出ませんように・・・。

 

神主さん現る

説明会と同じ日に、氷川神社の神主さんに出張祭典にいらして頂きました。

 

この建物には神棚が3カ所とすごーく立派なお稲荷様が2カ所あり、お札などは入っていなかったのですがそのまま工事に入る訳にもいかないので、どのようにすればいいのか相談に参りました。

 

川越氷川神社は縁結びの神様としても有名で「縁結び玉」という良縁に恵まれるお守りをゲットすべく早朝から行列ができる神社です。(ちゃぶだいできたら前泊しなよ)

夏の風鈴もとってもきれい。

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一方、その歴史は長く約千五百年前に創建されたと伝えれらています。

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江戸時代には川越城下の総鎮守として歴代城主により篤く崇敬されたそうで、今や一年で一番川越がにぎわう川越まつりはそもそもは氷川神社のお祭りであり、正式には「氷川神社例大祭神幸祭」なのです。

 

ちゃぶだい物件と深い関係があり、観光親善大使の一人で川越の歴史にとても詳しいお向かいさんが、私たちのアドバイザーというか強力助っ人というか相談役というか、とにかくすごく頼りにしている方なのですが、今回も助言を頂き、この祭典を氷川神社へお願いすることにしました。

 

ただ、私は神棚がある暮らしもお稲荷様がある暮らしもしたことがないので、何もわからない!

何と言ってお願いしていいかもわからないような状態で「神棚とお稲荷様があるんですけど、どうすればいいですか?」レベルでお願いに参りました。

神社の方が詳しく話を聞いて下さり、神棚・お稲荷様の再度お祀り(神棚奉祭というらしい)と、工事の安全祈願、もうすでに埋まっている井戸についても当日見て下さると、うまく話しをまとめて下さいました。ほっ。

 

当日、神主さんに来ていただき、まずはもろもろ見て頂く。

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全部「神棚」だと思っていたのは「神棚」と「大黒様」と「かまどの神様」だったことが判明しました。

ここが火事にならず今も堂々と建っているのはかまどの神様のおかげかしら。

 

神棚には「天照大御神」「氷川神社」「三芳野神社」の3つのお札を入れ、お稲荷様にはご神体を入れて頂きました。

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また、お稲荷様は鬼門よけになっていて、表の鬼門と裏の鬼門の位置に建っていたり、乾の方角という物を貯蔵するのにふさわしい位置に倉庫があったりと、風水にのっとって作られている家だということがわかりました。

 

祭典の前には「普段扉は閉めるのか」とか「お供えした物は後で口にしてもいいのか」「日々どのようにすればいいのか」などの私たちの初歩的な質問にもわかりやすく答えて頂き、なんだかとても勉強になりました。

ちなみにお供え物を頂くのは「神人共食」「直会(なおらい)」などといい、神様から力をもらえるいいことなのだそうです。

「お下がり」という言葉もこの風習から生まれたのだとか。

毎月1日、15日にはお榊を供えること、一年に一度「例大祭」としていつもよりも豪華なお供え物をすることなども教えて頂きました。例大祭は好きな日に決めて良いらしい。

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水・酒・塩・海魚・野菜・果物のお供え物を並べて、

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(お酒の準備は川越角屋酒店に手伝ってもらった)

神主さんも衣装を着替えて、儀式が始まりました。

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「〇〇の儀」と、いくつかの「儀」がありましたが、「神様をお呼びする儀」だとか、説明があったのがありがたかったです。

とても新鮮な気持ちになり、参列して下さったお向かいさんも「家が蘇っていくみたいで嬉しい」と喜んで下さったのが印象的でした。

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神主さんが最後に、「神様も皆さんを選んでここへ呼んだのかも」みたいなこと言うもんだから!それ本気で言ってます??ちょっと泣きそうー。

井戸も改めてお祓いをして頂き、工事の安全祈願も済み、いざ、やるぞ!という気持ちが湧いてきた特別な一日になりました。

 

その夜はさっそくみんなで「直会」。

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すずのやの豪さんに美味しくしてもらって、ありがたく頂戴しました^^

鯛だよ!鯛!

さぁ!ちゃぶだい!心新たに頑張るぞ!