川越に"ゲストハウスちゃぶだい"つくります

ちゃぶだいの母・エビスダニが、小江戸川越でゲストハウス開業に挑戦~開業後のあれこれを書いています。一級建築士の田中さんと、番頭にっしーと、スタッフのみんなと一緒に頑張っているところ。

ちゃぶだいのようす。

ゲストハウスちゃぶだいについて。

ちゃぶだいってどんなところなのか、どんな工事をしているのか、ちょこっと紹介しようと思います。


立地は、観光の中心部から近いものの、ちゃぶだい前の通りは観光客はほとんど通りません。
近所の人と、県道へ抜けていく車と、公民館へ向かう人と、川越高校の生徒はよく通ります。
そして外観はこんなかんじ!
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これ、すごいっしょ。
外観はほとんど変える予定はありません。
看板や照明がついたりするくらいかと。

 

中に入るとまず目に入るのがこの立派な箱階段。

入口からすぐのフロアにあります。
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とっても素敵な階段なのですが、すごく急で!二階へ上がるだけで動悸・息切れ・救心救心。
そして降りてきたところに壁がありどん詰まり状態。

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残念ですが、避難の観点からみても階段としての利用ができません。
箱階段自体はこのまま維持しますが、上は塞いで別の場所に階段をかけ替えます。

 

その箱階段の向かいにあるのが、電話ボックスです。
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もう電話はないのだけど、こんなの初めて見ました。
造りもとても凝っていて、今みたいな機械がない時代でここまでの仕上げをするなんて、、

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大工さんの技も素晴らしいものです。
ここをちゃぶだいではどう利用するか、、まだわかりませんがお楽しみに!

 

箱階段と電話ボックスがあるフロアまでがカフェスペースとなり、宿泊者以外の方も利用できる場所になります。
入ってすぐの土間にもともとあった小上がり?は解体して、床材はキレイにしてカフェスペースのフロアへ再利用します。
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土間にはキッチンが入ります。
キッチンがオープンな為、カフェの床は畳ではなく板の間でないと保健所の許可が下りないのだとか。

 

カフェスペースの奥には、宿泊者のラウンジを作ります。

もともとはこんな部屋。
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今はこんな感じ。
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IHのミニキッチンや冷蔵庫もこの辺に。
ここでちゃぶだいを囲んでまったりする光景が見られるはず。
古い畳を外して、床に透湿・防湿シートを貼り、断熱材を入れます。
ここは新しい畳を入れます。

 

ラウンジの隣はMIXドミトリー。

ビフォー。でもけっこう掃除した後のビフォー。
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先日のワークショップで参加者の方々に断熱材を入れてもらい、こんな感じに。
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新しく作っているラウンジとの壁の中には、古い畳をホウ酸消毒してぴったりに切って詰めていきます。
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防音や断熱の効果があるのだそうです。調湿効果もありそうですね!

この部屋はベッドを置いたりスーツケースを転がしたりすることを考えて、板の間にすることになりました。
床の材は、埼玉西部で植林され、昔から建材として使われている西川材を使うことにしました。
ここには二段ベッドを4台置き、明り取りの小窓をどこかに開けたいと思っています。
現在はこの重厚な金庫様が部屋の奥に鎮座しています。

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とても重い。(中はカラ)

 

二階は客室を二部屋作っています。

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布団で寝る2~3人の個室と、2段ベッド2台の女性用ドミトリー。
女性ドミトリーは4人までのグループで貸し切り利用も有り◎
天井を落として、梁を磨いて、断熱材も入れました。
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天井裏は100年分のものすごいホコリで、大工の忍田さんが黒人になるくらい大変でした。
和室は天井を塞がず梁が見える仕様になります。
ドミトリーには丸窓があり、田中さん的にはちゃぶだいで一番のインスタ映えスポット。

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そういや、ちゃぶだいもついにインスタ始めました。インスタ勉強しなきゃ。
テラスっぽい部分もあり、この部屋は面白くなりそうです。
同じく、新しく作る壁の中には古い畳を入れていきます。
二階にもトイレを一つ設置します。

 

そして、表からは見えない隠れた裏庭があります。
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立派なお稲荷さんや、池や東屋があります。
小屋も二つあります。
小屋の利用については、、まだナイショ。とっても素敵な計画が進行中だよ!
今はゴミ置き場になってしまっている東屋にはウッドデッキを作りたい。
今は残土置き場になってしまっている庭の奥側はちょっとした畑にしたい。
ヘドロ状態だった池の再生プロジェクト実行中。失敗するとにっしーに埋められます。

 

なかなか庭まで手が回らないちゃぶだいにとって救世主の峯岸さんを紹介します。

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現在は都内でランドスケープの仕事をされていて、オーストラリアやシンガポールでも働いていた経験を持つ庭のプロです。
実はこの峯岸さんは一家でちゃぶだいを応援して頂いていて、この物件までたどり着いたのも峯岸さん一家のお陰なのです。
峯岸家なくして今のちゃぶだいはありません。
ご主人と奥様には町内会長を紹介して頂いたり、飲み物の差し入れを頂いたり、長男の栄太朗さんは頻繁に顔を出してお手伝いもして下さっています。
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そして次男の秀樹さんには、庭部長としてちゃぶだいの庭改造を担当してもらっています。
最近たまたま手伝いに来た若者がそのまま峯岸さんの弟子のように庭を頑張ってくれています。

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色んな得意分野を持つ人が集まって着々とできていくちゃぶだい。
ここは「誰か」の宿ではなくて、関わってくれたたくさんの人が「自分の」宿と思えるような場所になっていく気がしています。

 

とうとう臨月に入り、我が子に尿道を圧迫され思うようにおしっこが出ないストレスを抱えながら、もはやここに「いる」ことしかできなくなったエビスダニですが、とにかく日々皆さんへ感謝しています。
これから出産で私は一時消えますが、いなくても全然大丈夫で、私が勝手にさみしいだけなんだろうなと思います。

 

関わってくれた皆さん、これから関わってくれる皆さん、陰から応援してくれている皆さん、これからもゲストハウスちゃぶだいをよろしくお願い致します(^.^)/~~~

ちゃぶだいを支えてくれている人①

ゲストハウスちゃぶだいをやっていく人たち

今回はちゃぶだいがお世話になっている人を紹介したいのですが、最近ブログを発見してくれた方もいるかも?ということで、改めてちゃぶだいメンバーも軽く紹介します。

 

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田中さん(中)、にっしー(右)、エビスダニ(左)の3人。

このブログを書いているのはエビスダニです。

 

田中さんは中目黒でcotoというリノベーション会社をやっています。

でも日高市在住。通勤片道2時間とか、、げげげ。

ちゃぶだい物件は素晴らしい建物ですが、やはり改修が必要な部分はあるので、建築士の田中さんは大活躍しています。

ちゃぶだいは、田中さんにとって「どれだけそのまま残せるか」の挑戦なんだそうです。

この建物がどれだけ生かされて、生かされつつどんな風にカッコよく生まれかわるのか私も楽しみにしています。

欠点は、色んなところに持っていたものを置いて忘れてしまうところ。

 

にっしーは色んな場所を忙しく飛び回っている無職の男です。

犬の家族のCMでお馴染みの通信会社に10年勤めていたキャリアの持ち主。

資料作りやリサーチはお手のもの。

川越高校出身、川越には思い入れもあり、ゲストハウス大好き人間、興味があることにどんどん首突っ込んでいく人。

最近よくにっしーと夫婦だと勘違いされますが、私たちは夫婦ではありません(笑)!

どこでも生きていける女性をパートナーとして募集中です、ヨロシク!

 

エビスダニはキャリアも学歴もなく、ただ旅が好きで旅人が好きで自分でゲストハウスをやりたいと思っているだけの人間です。

苦手なことはプレゼンと頭脳労働。

肉体労働は割と得意だけれど現在タイミング悪く妊娠中のため、思いっきり動くことができません。

肝心なところで力を発揮できないタイプかも。

 

私たちは2016年11月に行われた川越まちづくりキャンプで出会い、物件を探し続けてようやく今に至っています。

 

ちゃぶだいを作ってくれている人たち

 6月から本格的に建物の工事が始まっているわけですが、関わってくれている人たちを紹介したいと思います。

 

大工の忍田さん。

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右の赤シャツが忍田さん。

とっても硬派な忍田さんは川越産まれ、和建築工房という屋号で大工さんとしてちゃぶだいと関わって頂いています。

 

お父さんが大工さんで、小さな頃から現場に行くことも多く、大工になるというのは自然なことだったようです。

18歳から大工の修行を始め、一度は福祉の仕事をするも、やっぱり大工に戻ってきた忍田さん。

色々な考えの変化があったことと思います。

 

そして2012年頃からつい最近までは千葉県市川市つみき設計施工社の棟梁として、大工工事やワークショップの講師を務めていました。

このつみきさんは施主とともに作る、参加型リノベーションの企画・設計から施工・DIYまでをサポーする工務店です。

作る人の顔が見える関係で、自らも手を動かして出来上がる場所は、ただ頼む場合と比べたら何倍も愛着がわくものとなるのでしょう。

 

忍田さんがつみきさんと手がけたお仕事が本になって紹介されています。

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DIYの事例だけでなくワークショップの進め方なども書かれていて勉強になったし、ワクワクして参加したくなるような本でした。

 

そんな忍田さんが川越に帰ってくるという時、ご縁と偶然の奇跡が起こりちゃぶだいは忍田さんと出会うことができました。

私たちもDIYワークショップや、色んな人に手伝ってもらって、完成前から関わってもらいながら作っていきたい意思があったので忍田さんはちゃぶだいにとってぴったりな大工さんだと思いました。

 

17日に忍田さんが川越蔵端カイギというイベントでお話されるのですが、事前インタビューを聞くことができるので、是非聞いてみてください。

川越蔵端人#13 忍田孝二さん 「ともにつくる大工」 – kawagoe-kurabata-kaigi – Medium

この中で紹介されている絵がコチラ。

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忍田さんの根底にあるのがこの風景なのだと思います。

 

パーマカルチャーや自然農法にも詳しく、消毒には人体に害のないホウ酸を使用したり、床下に穴を掘って竹炭や木の枝などの有機物入れ大地が呼吸できるようにする「大地の再生」などの手段も教えて頂いています。

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今は日々変わって行く現場の様子や、大工さんのスゴ技を間近で見れたり、家の造りが見えたり、作り方が見えたりするところに興味津々で過ごしています。

 

毎日暑いし、まだ工事は続きますが、忍田さんにはまだまだ頑張って頂きます!

そしてお手伝いも歓迎です^^

 

ありがたいことに、ちゃぶだいは色んな人に支えられています。

そんな人たちのことをこれからも少しずつ紹介していこうと思っています。

 

まちの人と神様へのご挨拶

町内説明会

6月に入り何回かのお掃除を経た23日に、物件のある三久保町の町内の方向けに事業の説明会を行いました。

事前に回覧板を回してもらい、実際いらして頂いたのは10数名というところでしょうか。

 

ちゃぶだい自慢の箱階段に模造紙を貼り、即席スクリーンに。

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プレゼン恐怖症の私と違い、これまでに私の100倍はプレゼンをこなしてきたであろうにっしーが進行係です。

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私たちの自己紹介、ゲストハウスを運営するということ、ゲストハウスとは何か、もちろん合法、宿泊者以外も利用できる飲食スペースを設けること、このまちとどんな関係を築いていきたいか、などを説明させて頂きました。

そしてもちろん、川越まつりの際には今まで通り山車と地域の皆さんの集まる「会所」として使って頂くということも。

 

町内の皆さんが気にしていると感じたことは、まず「火」のこと。

木造ですし、火事の心配は当然のこと。

ちゃぶだいでは全面禁煙、ガスコンロではなくIHを使用することを説明しました。

 

他にも、バーの営業は何時までにするのか、駐輪スペースはどう確保するのか、庭は開放するのか(ちゃぶだい物件には表の道路からは見えない裏庭があり、解放する予定です)などの質問があり、これからオープンまでに地域の皆さんの意見も聞きながら考えておくべき細かい点がいくつか洗い出されたような気がします。

 

パワポでの説明を終え、建物の中を一通り見て頂き、頑丈な作りだし使っている材も素晴らしいものが多いので、できるだけ既存を残して法律上改修しなければならない箇所や水回りなど、工事は最低限で行うことを説明しました。

地域の方にとってとても重要な建物なので、この風景は変えず、中の機能は新しく生まれ変わる、そんなイメージです。

最後には笑顔で帰っていく方が多かったとは思いますが、それでもやはり、不安に思う方はいらっしゃると思います。

あとは、実際の動きを見てもらい、時間をかけて理解していって頂ければいいなぁと感じました。

 

皆さんにとって、休憩所であり、交流拠点であり、友達の家のような、ホッとできて楽しい気持ちにもなれて、新たな発見もあったりする、そんな場所になっていけばいいな。

あと子守したい人大歓迎(笑)。

 

とりあえず、大事なことが一つ進んでスゴロクの駒が一つ動いたかんじ。

もう「振り出しに戻る」は出ませんように・・・。

 

神主さん現る

説明会と同じ日に、氷川神社の神主さんに出張祭典にいらして頂きました。

 

この建物には神棚が3カ所とすごーく立派なお稲荷様が2カ所あり、お札などは入っていなかったのですがそのまま工事に入る訳にもいかないので、どのようにすればいいのか相談に参りました。

 

川越氷川神社は縁結びの神様としても有名で「縁結び玉」という良縁に恵まれるお守りをゲットすべく早朝から行列ができる神社です。(ちゃぶだいできたら前泊しなよ)

夏の風鈴もとってもきれい。

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一方、その歴史は長く約千五百年前に創建されたと伝えれらています。

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江戸時代には川越城下の総鎮守として歴代城主により篤く崇敬されたそうで、今や一年で一番川越がにぎわう川越まつりはそもそもは氷川神社のお祭りであり、正式には「氷川神社例大祭神幸祭」なのです。

 

ちゃぶだい物件と深い関係があり、観光親善大使の一人で川越の歴史にとても詳しいお向かいさんが、私たちのアドバイザーというか強力助っ人というか相談役というか、とにかくすごく頼りにしている方なのですが、今回も助言を頂き、この祭典を氷川神社へお願いすることにしました。

 

ただ、私は神棚がある暮らしもお稲荷様がある暮らしもしたことがないので、何もわからない!

何と言ってお願いしていいかもわからないような状態で「神棚とお稲荷様があるんですけど、どうすればいいですか?」レベルでお願いに参りました。

神社の方が詳しく話を聞いて下さり、神棚・お稲荷様の再度お祀り(神棚奉祭というらしい)と、工事の安全祈願、もうすでに埋まっている井戸についても当日見て下さると、うまく話しをまとめて下さいました。ほっ。

 

当日、神主さんに来ていただき、まずはもろもろ見て頂く。

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全部「神棚」だと思っていたのは「神棚」と「大黒様」と「かまどの神様」だったことが判明しました。

ここが火事にならず今も堂々と建っているのはかまどの神様のおかげかしら。

 

神棚には「天照大御神」「氷川神社」「三芳野神社」の3つのお札を入れ、お稲荷様にはご神体を入れて頂きました。

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また、お稲荷様は鬼門よけになっていて、表の鬼門と裏の鬼門の位置に建っていたり、乾の方角という物を貯蔵するのにふさわしい位置に倉庫があったりと、風水にのっとって作られている家だということがわかりました。

 

祭典の前には「普段扉は閉めるのか」とか「お供えした物は後で口にしてもいいのか」「日々どのようにすればいいのか」などの私たちの初歩的な質問にもわかりやすく答えて頂き、なんだかとても勉強になりました。

ちなみにお供え物を頂くのは「神人共食」「直会(なおらい)」などといい、神様から力をもらえるいいことなのだそうです。

「お下がり」という言葉もこの風習から生まれたのだとか。

毎月1日、15日にはお榊を供えること、一年に一度「例大祭」としていつもよりも豪華なお供え物をすることなども教えて頂きました。例大祭は好きな日に決めて良いらしい。

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水・酒・塩・海魚・野菜・果物のお供え物を並べて、

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(お酒の準備は川越角屋酒店に手伝ってもらった)

神主さんも衣装を着替えて、儀式が始まりました。

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「〇〇の儀」と、いくつかの「儀」がありましたが、「神様をお呼びする儀」だとか、説明があったのがありがたかったです。

とても新鮮な気持ちになり、参列して下さったお向かいさんも「家が蘇っていくみたいで嬉しい」と喜んで下さったのが印象的でした。

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神主さんが最後に、「神様も皆さんを選んでここへ呼んだのかも」みたいなこと言うもんだから!それ本気で言ってます??ちょっと泣きそうー。

井戸も改めてお祓いをして頂き、工事の安全祈願も済み、いざ、やるぞ!という気持ちが湧いてきた特別な一日になりました。

 

その夜はさっそくみんなで「直会」。

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すずのやの豪さんに美味しくしてもらって、ありがたく頂戴しました^^

鯛だよ!鯛!

さぁ!ちゃぶだい!心新たに頑張るぞ!

お待たせしました!

大公開!

全国のゲストハウスちゃぶだいファンの皆さん!お待たせいたしました!

私が初めてここを訪れたのは昨年の11/12、そこから地道に交渉を続けていた物件、ついに正式に契約がすみました!

長かったー長かったよ本当に。まちキャンからここまで。一年半くらい?

・・・じゃーーーん!!!

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あーー、もう、なんということでしょう!ここで宿ができるなんて!

素晴らしいでしょ?

この建物は二軒長屋になっていて、私たちが使えるのは左側部分になります。

築約100年ちょいくらい。

100年もの間ここに建って、周りの風景が移り変わっていっても今日までここに変わらずいてくれて、そんな建物と私たちが出会えて、本当に嬉しい。

中のしつらえも素晴らしく、使われている材料の贅沢さ、手の込んだ仕上げも見られます。

 

こちらは川越市三久保町という地区にあり、川越まつりの日には三久保町の山車が置かれ地域の人たちの集まる場所「会所」として一年に一度、解放されてきました。

私が川越に越してきて最初に住んだアパートはこの近くで、お祭りの日にここを覗いたことがありました。

すごくカッコいい建物なのに普段使われないなんてもったいないなぁと思っていましたが、会所になるような建物をまさか自分が借りられるなんて想像もしなかったのに!

そんなまさか!が起こるのですね。

 

きっかけは80%の荒木さんがこの建物の持ち主の親戚の方と知り合ったところから。(80%とちゃぶだいの関係はコチラを)

人の縁って奇跡を起こせるんだなぁ。

うっかり荒木教に入信してしまいそう!

 

そして私たちの事業を理解して下さり、貸すことを決断して下さった物件オーナー様には本当に感謝しています。

ご自身にとっても、まちの皆さんにとってもとても大事なこの場所を貸して下さるということはとても大変な決断だったことと思います。

私たちは愛と責任をもって、大事に大事に育てていこうと思います。

 

正式な契約前だったので公開はしませんでしたが、5月末に初めてのお掃除をしました。

家の中は色々な物が残っており、この日の夜は腰が痛くなりましたが、でもやっと動き出した感動とわくわくで一杯でした。

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その後も数回お掃除を行い、産廃屋さんに頼んでゴミの回収に来てもらい、少しずつすっきりとしていっています。

 

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しみじみと感じるのは、マンパワーのありがたさ!

一人の力が本当に大きい!

80%の荒木さん(↑写真左・私とアディダスかぶり)松ヶ角さん(右から2番目・探検隊)をはじめ、イベント会場提供と建築の面でお世話になっている水谷さん(↓写真中)も既にお手伝いにきてくださいました。

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これは6月初めのお掃除の日。

そして初めての紹介になるのが、大工仕事とワークショップをお願いする忍田さん(写真右)。

忍田さんはつみき設計施工社のメンバーで、これまで「ともにつくる」を理念に施主・

友人・近所の人、色んな人を巻き込んだリノベーションなどをされてきました。

それが今回のちゃぶだい案件にもピッタリだし、忍田さんは川越出身だし!

 

ちなみに私は今着られる服が少ないこともあり、作業時は毎回同じ服装になる予定です。

 

そしてそしてちゃぶだいニューカマーのきんちゃんです!(上の写真・探検隊の右)

きんちゃんは管理栄養士でありフードクリエーターであり、撮影用の料理を作ったりしている料理のプロです。

ちゃぶだいがオープンしたらきんちゃんプロデュースのおいしいものが食べられます。

最初のお掃除にもかけつけてくれました。

チームちゃぶだいに女子が加わったことが嬉しい。これから、頼りにしてるよー^^

 

お手伝い・ワークショップの募集

これから毎週土曜日、忍田さんのご指導の下、お掃除、解体、左官、断熱などのワークショップ、又はただのお手伝いを募集していきますので是非遊びに来てください(笑。

お手伝いは平日も大歓迎です\(^o^)/

というか切実にお願いしますm(__)m

とりあえず今週土曜日の30日は「お手伝い」の募集です。

もしいらして頂ける場合はちゃぶだいのFacebookページへメッセージを頂くか(https://www.facebook.com/chabudaikawagoe/)ブログにコメント下さいませ!

 

さあ、今年の川越まつりは10月20日、21日です。

その日ここが例年通り会所として開放されるのに合わせてお披露目会をできればと思っています。

毎日色々な人が泊まる場所というものに不安な気持ちを持つ方もいると思います。

中もぜーんぶ見てもらって、どんな人が運営しているのか見てもらえれば少しは安心して頂けるかと思います。

これから頑張って川越まつりにはオープンできるよう進めていきます。

この建物の素敵なところも少しづつ紹介していきますね!

そして現場はもう動いています!これまでにあったことも少しずつ報告していきます( ロ_ロ)ゞ

それではいよいよ動き出したゲストハウスちゃぶだい、サッカーW杯による寝不足が続くなか、コチラも目が離せなくなってきてますよ!

ちゃぶだいの歓喜を、くれぐれも渋谷のスクランブル交差点で表現しないように。←恥をかきます。

ではでは、よろしくお願い致します!!

 

 

西川越のススメ

丸くなっています〇

ここのところ体重が見事な右肩上がりで、すずのや店主の豪さんからは「丸くてころがっちゃいそう」と言われるほどに。

これはまずいということでウォーキングを始めました。

 

妊娠前のランニングコースだった川越水上公園へ行くコースが最近のお気に入りです。

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最近は平日の昼間にゆっくりと時間をかけて歩くことも多く、改めて西川越の魅力を感じ、ちゃぶだいからのピクニックを一日の過ごし方として提案するのもアリかな、と思い始めました。

 

水上公園は川越のまちの中心部より西側に位置していて、公共交通機関だとJR西川越駅から徒歩15分、と書いてあるけどもう少しかかる気もする・・・。

私の自宅はまちの中心部でも西側なのですが、歩いて片道40~50分程です。

なのでおススメは自転車。

 

まずは、ちゃぶだいで「ピクニックセット」を借りましょう。

その内容は

・クーラーボックス(もしくは保冷袋?)

・敷物

・割れないグラス

(・ウェットティッシュとかいる?余計なお世話?)

 

まちの中で、サンドイッチでもおにぎりでもお団子でも、好きなものを買いましょう。

 

自転車に乗って、川越角屋酒店を目指しましょう。

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長野の諏訪にあるReBuilding Center JAPANという古材が循環する世界を目指している素敵な人達と一緒に作ったカッコいい酒屋です。

 

ソムリエの資格を持った店主の長堀さんにワインを選んでもらうも良し、量り売り生ビールを買うも良し、それらをクーラーボックスにINしていざ水上公園へ。

ちなみに角屋さんでは本を借りてコーヒーも飲めるし、

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これから木曜日にはランチが始まるらしいし、ワインの飲み比べイベント等があったりするので、ここでしばらく過ごすのも良いと思います◎

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素敵なガラスの販売や、

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こだわり食材の販売もあります。
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水上公園は、まぁよくあるちょっと大きめの公園と言ってしまえばそれまでですが、、

大きな池があり、夏季はボートに乗れます。
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カモや亀やコイがたくさんいます。

バーベキューもできます。

月に何回かフリーマーケットもやっています。

季節の花を楽しめます。

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広い原っぱやアスレチックがあります。

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夏はプールが結構人気で、いつもはただの空き地が夏の週末だけ有料駐車場へ変身します。

 

そして、運がいいと「アコーディオンおじさん」に出会えます。

ベンチに座ってアコーディオンを弾いているおじさんなのですが、その生演奏を聴きながらぼーーっとするのはとても気持ちがいい!

うーん、動画があるんだけどここではあげられないみたい。

 

原っぱに敷物を広げて、読書とかヨガとかしながらスパークリングワインを飲む、なんていいと思うんですよねー。

 

そして私が一番好きなところは、堤防の向こう側なんです。

そこまで行く人は少ないのですが、とってもきれいな広葉樹の林の中を散歩できるのです。

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週末はランナーの姿も。

木の匂いがして夏も涼しいし、5月後半は桑の実食べ放題(笑。

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妊婦という身でありながら木の実を洗わずに食べるのはいかがなものかと思いつつも、自分の中の野生児を止めることができないのです。

 

また、今後の動きが楽しみなのが水上公園のすぐ近くにある最明寺です。

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ちゃぶだいイベントの第0卓に最明寺の副住職の方が参加してくださったのですが、その時のお話では宿坊を考えているのだそうで!

これまでもお寺でヨガ等のイベントも行っていますが、今後は写経や座禅の体験なんかもできるようになるのかな!?なんて期待しております。

 

どうでしょう、西川越。原っぱで酒を飲むだけならできる場所はたくさんあると思うけれど、森林浴もできて、素敵な酒屋さんに寄れて、川越のまちも楽しめて、ゲストハウスに泊まれる一日が池袋から30分そこそこで実現してしまうんですよ!

とはいえ、季節や天気に左右されるプランですし、2度目3度目の方(もしくは主に精神が疲れている方)が対象になっていくと思うのですけどね。

なので、ピクニックセットはひっそりと準備しておきます。

旅先では予定を詰めこみがちですが、こんな、時間を贅沢に使う休日って実は充実感得られる気がするんですよね。

普段都内でガツガツ働いてる人とかに提案したい。

まだ田中さんとにっしーにも提案していないんですけどね(笑。

 

ただ・・・一番の問題は自転車なんです。

川越には自転車シェアリングという仕組みがあり、主に中心部の12か所に借りたり返却できるポートがあります。

ポートからポートまで、一度の利用が40分以内なら何回乗っても一日200円で利用できるいいシステムなのですが、西川越にはポートがありません。

・・・作って!!誰か!!えらい人!!ポート作って!!!

中心部だけで終わる川越じゃないですよね??

どうぞお願い致します。(えらい人このブログ読まないか。。)

 

!注意事項!

お酒を飲む場合は自転車ではなくJR川越線を利用しましょう。

 

日本代表も愛する丸テーブル

昔の職場へ顔を出してきました。

愛する文鳥のカゴに敷く用に、おじさん方愛読のスポーツ新聞をもらってきてちょきちょきカットしていたら、こんな記事を見つけました。

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円卓の力ですよ!

ワイワイ楽しむのに最適なんですよ!

ちゃぶだい囲もうぜ!長谷部は来ないけど!

こんな風に丸テーブルがとりあげられてちょっと嬉しくまりました。

第3卓の報告

改めて肝に銘じたこと

まずこの前のイベントとは全く関係のない話なのですが。

先日、駅のトイレで順番待ちをしていた時のこと。

個室から「クソッ!誰だよ前に入った女!ざけんな!」とお怒りの声が聞こえてくるではありませんか。

何があったのやらと思っていると、個室から金髪・キツめのメイクの女性が出てきました。

「あぁ。目ぇ合わさないようにしよ。」と思っていると、再び個室から「クソッ!むっかつく!」と、またお怒りの声。

私はすっかり金髪女性が発した言葉だと納得していたのですが、彼女は全くの無実だったのですね。

人を見かけで判断してはいけないな、というお話でした。

ちなみに、怒っていた人がどんな人だったのか、トイレがどんな惨状だったのかはわかりませんでした。

「クソッ」が「糞」だったのかな。トイレはきれいに使いましょう。

 すんません最初にトイレの話で。

 

はい、本題

この流れで恐縮ですが、5月22日、ちゃぶだいとして4回目のイベントを開催しました。

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今回のゲストはコミュニティービルダーの柴田さん。

BETTARA STANDという、日本橋の駐車場で移動可能な動産・タイ二ーハウスやDIYで作る屋台などを利用したイベントスペース(3月で閉鎖)での活躍を経て、現在は4月に横浜日ノ出町の高架下に誕生したタイニーハウスを利用した宿泊施設、Tinys Yokohama Hinodechoを運営されております。

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そもそも「コミュニティービルダー」とは・・・?

「ヒトをつなげ、コトを作り続ける人」、、なんか、かっこいー。

柴田さんは年間200本ものイベントを作ってきたそうです。

ひょえー!!200!!

極度の寂しがり屋で、人に会いたい気持ちが強いのでこの仕事に向いているとのことですがそれにしてもすごい数字。

しかし全てを自分だけで作り上げるわけではなく、他の人に相談したり一緒に作ったりしていて、それがまた大事なことでもあるそうです。

もちろんたくさんの苦労話もあり、きりたんぽを200食(だったかな?)作ったときはしんどかったし、もうやりたくないとか笑、映画上映イベントに全く参加者が集まらなかったときは120人くらいに直接メールを送ったりとか。

また、ナポリタン食べ比べイベントで初めて0人!を叩き出してしまった後でもその悔しさをバネに、「ナポリタンを撮る」オシャレなファニチャーショップでおいしく撮る、そして食べるというイベントで見事満員御礼のリベンジを果たすなどのお話もありました。

 

BETTARA STANDのコンセプトは、日本橋東海道の起点ということから「はじまりの場所」「多様性」そして「共有」。

本当に多種多様なイベントが満載です。

BETTARA STANDがオープンしたばかりのころ、お客さんが来てもモノを買って終わりでコミュニケーションがなさすぎることに疑問を持ち、たくさんのイベントを開催する場所になっていったのだそうです。

柴田さんがイベントを作るときに心がけていることが「企画」×「〇〇」(アイディア)。

日常の中で降りてくるコンテンツ達をどう掛け算するか考えるのだそう。

和菓子店「彩乃菓」店主の小島さんから「イベントの集客に悩んでいる」という発言があったときに「和菓子」と何かまったく違うことを掛け算してみるといいかも、というアドバイスもありました。

 

印象的だったのが、観光が関係に変わっていけばいいということ。

モノや風景を見る観光ではなく、そこに暮らす人たちとの関係へ。

それこそ、何度でも来る理由になりますもんね!

 

今回のイベントでは初めての参加者が多く、嬉しかった!!

参加者数もビールの数も過去最高で椅子もギリギリ。

ここに集まってくれたこの方々、これもまたコミュニティーと呼んでいいのですよね?

私たちの仕事は、このコミュニティーをイキがいいままどう継続していけるか。

そして川越にすでにある他のコミュニティーやこれからできてくるコミュニティーと少しずつ重なりをもっていければ、暮らしがより豊かになっていくのかな。

イベントを重ねて感じ始めたのが、私の仕事は黒子のようなものなのでは?ということ。

来てくれた人全員と挨拶をすることは心がけているけれど、あとはみんな放っておいても勝手に楽しくやるものです笑。

私は、いかにその空間を心地よいものにできるかを考えて動くべきなのかな、と。

ちゃぶだいが始まってからも、私の名前とか、私が女将とかは覚えてもらえなくても、「ちゃぶだい、なーんか居心地よかったなー」って、その「なーんか」が何だかわからないくらいに自然に居心地の良い空間を作れたらってね。

私は、寂しがり屋でもなくたくさんのこともできないので、ちゃぶだいを応援してくれる皆さんへ全力を注ぎますよ!

love you guys!!

・・・あ!場所を提供して下さった水谷意匠一級建築士事務所の水谷さん!毎度ありがとうございます!!

山形なのに岩手?

母から「山形村へ行こう」と提案され、てっきり山形県だと思い込んでいたのですが、よくよく調べてみるとそこは岩手県山形村でした。(現在は「あまちゃん」の舞台の久慈市と合併し、久慈市山形町に)

 

そもそもは、ゲストハウスちゃぶだいがオープンする前にあまり旅行をしたことがない母と旅行に行きたいと思ったのが始まり。

弟がニューヨークに住んでいるのでそこへ母を連れて行こうと思っていたのですが、私が妊娠したことによりニューヨークは中止に・・・(往復航空券代は戻らず!!)。

 

電車で行ける場所を検討していたとき、母が山形村の特産である短角牛の山上げツアーを見つけ参加することになりました。

 

先に断っておくと、今回のブログはゲストハウスの話ではなく「牛」の話になりそうです。

私は所得の関係上牛肉を買うことはほとんどありませんが、牛が肉になるまでのこと、知らなかったことがたくさんあったので伝えたいと思いました。

 

短角牛のはなし。

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そもそも「和牛」とは、黒毛和牛、褐毛和種日本短角種無角和種の4種のみで、その中でも95%は黒毛和牛だそう。霜降り系のヤツですね。

「国産牛」は、オスで生まれたホルスタインや交雑種を指すそうです。

今回見に行った短角牛は岩手・青森・秋田・北海道を中心に飼育されている牛で、今の時期から放牧され冬は里の牛舎で過ごす飼育方式が一般的です。

私が訪ねた牧場は60ヘクタールに60組の母子の牛と1頭の優秀な種牛が放たれ、放牧期間で自然交配を行います。(黒毛和牛はほぼ100%人工授精)

 

面白いのは、オスにとってハーレムかと思いきやメスたちは「ソノとき」しかオスと仲良くしたがらずオスは結構孤独なのだとか。

しかも、なかなか種がつかないと交代させられることもあり、放牧時1トンほどある体重は里へ下りる頃には800キロくらいまで減るそうで、かなりの過酷労働なのだと想像できますね。精神的プレッシャーもあるのでしょうか(;^_^

 

今回はまさに放牧される瞬間を間近で見ることができ、牛たちが嬉しそうに走っていく姿がとても印象的でした。

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子牛がはしゃぐのはわかる気がしますが、母牛も走り回ってしまい放牧からしばらくは母子がバラバラ笑。

落ち着いてくると、母が子を呼ぶ声がたくさん聞こえてきました。

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牛たちは群れて行動しているように見えましたが、その中でもやっぱり「ボス」がいます。

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そして一度勝負がつくと二度と歯向かわないオスに対し、メスは何度もねちっこく挑戦することがあるそうです。メスのほうが根に持つタイプなんだね、、人間と似てる?

ちなみに山形村では短角牛の闘牛も行われていますが、オスが同じ相手と何度も対戦できるように必ず引き分けで終わらせるのだとか。

子牛のじゃれあいを見て去勢する前に闘牛にする牛を選別し、山形村で優秀だった牛は新潟や沖縄へ買われていくそうです。

 

夏の間、広い牧場を思いっきり駆け回った子牛は冬に牛舎で肥育され22~25ヶ月で出荷されます。

母牛は2月~3月頃に出産し、夏に再び放牧されます。

 

夜には生産者も交えてのBBQでしたが(BBQでビールが飲めないなんて!)サシが少ない赤身のお肉で脂も臭くなく、もうそこまでジューシー肉汁を求めない年齢になった私的にはとってもおいしかった!
ほとんどがひき肉になってしまう経産牛のお肉も柔らかくて、このまま流通させても十分だと思うけれど、どうしても脂身が黄色っぽくなってしまい鮮度が落ちていると勘違いされてしまうとのこと。なんか、そういうのってうまく伝えられないんですかねぇ。

また、この日出会った生産者の方々は畜産業の飼料自給率が国全体で約25%といわれる中、国産飼料のみで飼育しています。

それを可能にするために遊休耕作地をデントコーン畑にしたり、また、福島の原発事故に伴う除染作業があったりと色々な挑戦や苦労をされていますが、それを乗り越えてしまう高い志しを持った方々でその姿勢がまたカッコいい。

これからも続けてほしい!けれどそんなにたくさんは買えないから、ちょっと畑違いだけどせめてここで伝えるくらいのことができればと思ったのです。

とはいえ、なかなか見かけないお肉だと思うので、せめて私たちの食の見えないところで起きていること、頑張っている人がいることを心の片隅にとどめていただけたらいいなと思っています。

 

会いたい人がいるということ。

同じツアーに参加した人の中で何年も前から続けて参加している人が何人かいらっしゃいました。

中には50回以上山形村を訪れているという方も!

そこには山菜が取れる、短角牛を応援したい、大自然に触れたいなど色々な理由があるのでしょうが、皆さんに共通していたのは会いたい人がいることだと思いました。

生産者、役場の方、農協の方、みなさんとても暖かく迎えてくれました。

そしてみなさんそれぞれの立場で自分の仕事やこの地域に対して誇りと愛を持っていることがよく伝わりました。

きっとそういうことに共感してついつい何度も足を運びたくなってしまうのだろうなぁと感じました。

何度も訪れたくなる場所にするための大きなヒントを得た気がします。

 

さぁ、ちょっと話がズレた回になりましたがここまで読んでくださった方、ありがとうございました。

 

肝心のゲストハウスの進行状況はというと、スローリーではありますが一歩一歩オープンに向けて動いています。

来月こそは大きなお知らせができるかな!

どうぞよろしくお願い致します!(^^)!